”食物は生命なり。運、不運はことごとく食物からおこる” ~水野南北~
水野は江戸時代の人物です。彼は、人相や手相などからその人の運命を観る、現代で言うところの占い師のような名観相家です。彼は、幸福な相を持っている人物がなぜか不幸に見舞われる様をみて、なぜそのようなことになるのか疑問に思い、様々な研究をして「節食開運説」を唱えた人物です。
【観相学とは?】
・人の容貌・骨格を見て、その性質・運命・吉凶を判断すること。
・外見から人の内面を見抜く方法。
彼は晩年、弟子たちに次のような教訓を与えたとされています。
人の運命の良し悪しは因である。生命の因である食物を正しく摂り入れなさい。そして、このことを大切にしなさい。
命のある間は、どんな人にも運がある。朝早くから起きて、毎日の仕事に精を出し、その上、飲食をつつしんで怠らなければ、自然に天理にかなって運は段々開けてくる。
これを開運という。
水野南北の言った開運の要点は、少食・粗食で運気が開くというものです。
人間の性格、気性、思考、運勢などのすべてが、「何を食べているか」で決まる!と唱えているのです。「収入は食べ物で決まる!」と、いうわけです。
食と陰陽の関係
少しスピリチュアルなお話しに聞こえるかもしれませんが、すべてのものは、陰と陽の性質で出来た相対的な世界であると表現されています。
陰の性質は、物質的で、固まるエネルギー、ゆっくりしていて、冷たい。
陽の性質は、非物質的で、より動きのあるエネルギーで、速く、温かい。
人は食べることでエネルギーを蓄えます。そのエネルギーを摂取するためには時間が必要です。そのエネルギーを買うためのお金も必要です。そして、このエネルギーとなるべく私たちの食べ物には陰陽があります。
食べた物によって体の陰陽バランスが大きく影響を受けます。
現代社会は、肉類、乳製品、精製された砂糖といった食品、コンビニ弁当やデパ地下惣菜などといった大量に生産するために食品添加物、農薬、化学薬品などが使用されています。
肉類や乳製品は体を陽性に傾けます。
精製された砂糖、食品添加物、農薬、化学薬品などは、体を陰性に傾けます。
結果、現代の食事は意識をせずとも、陰と陽のどちらかに極端に傾きやすい傾向があることが見えてきます。このように、偏った食事により自らの手で陰陽のバランスを崩してしまう食事で健康的に過ごしていると言えるのでしょうか。
食べ物と、健康、そして収入の関係性。
非常に興味深いですよね。本章では、水野南北が遺した教訓の「因」と「食」、そして「陰陽」についてまとめていきたいと思います。どうぞ、参考にしていただければと思います。
日常の食事に陰陽を取り入れ健康と幸福をもたらす
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