前回からの続きです。

「うつ病」といえば、どのようなイメージをお持ちですか?

高負荷状態での連続した仕事による肉体的・精神的負担

対人関係での負担

意欲や思考力、集中力の低下

様々なイメージがあるかと思います。そして、これらの「うつ病」のイメージは、どちらかというと ”仕事” に直結するイメージばかりです。

しかし、多方面からの研究により、うつ病は複数の要素が絡み合い発症する病気だということがわかってきています。

そして、食生活など生活習慣も「うつ病」に関係することがわかってきています。

グルタミン酸ナトリウム

様々な食品の成分に「調味料(アミノ酸)」と書いてあるのに気付きます。この「調味料(アミノ酸)」がグルタミン酸ナトリウムです。

グルタミン酸ナトリウムは、うまみ成分として広く使用されています。お菓子、インスタントラーメン、お漬け物、ドレッシング、タレ、麺つゆ、だしの素、調味料全般などです。

このグルタミン酸は、体内でGABAとよばれる「抑制性神経伝達物質」に変化します。それは興奮性神経伝達物質として人体に含まれ重要な働きをもち、また、記憶力にも欠かせないものとされています。なお、グルタミン酸は昆布やトマトなど自然のものに含まれています。

GABAとは、主に脳幹よりも吻側の中枢神経系の抑制性シナプス伝達を担うアミノ酸である。
1967年にKrnjevicとSchwartzがGABAが抑制性神経伝達物質であると証明し、今日では、哺乳動物の中枢神経系において、GABAが抑制性伝達物質であることは広く認識されている。もちろん、GABAは中枢神経系以外にも、さまざまな非神経組織に存在して、その組織特有の生理機能を有していると考えられている。
https://bsd.neuroinf.jp/wiki/GABA
GABA – 脳科学辞典

そして、この「抑制性神経伝達物質」が脳への影響が大きいものとして、興奮性のある神経伝達物質の過剰な刺激になると言われています。

興奮毒性

「興奮毒性」という言葉はご存知ですか?

興奮毒性. 興奮毒性(excitetoxicity).グルタミン酸は興奮性神経伝達物質として重要な働きをもつが,過剰に存在すると細胞毒性を示す.グルタミン酸受容体が過剰に活性化されると,過大なカルシウムイオンの流入が生じ,カルシウム依存性酵素の活性化,ミトコンドリア機能不全,アポトーシスなどを引き起こす
https://www.yodosha.co.jp/jikkenigaku/keyword/2074.html
興奮毒性:バイオキーワード集|実験医学online:羊土社

この食品中の興奮毒性について研究されている方に、アメリカの脳神経外科医であるラッセル・ブレイロック博士がいます。

博士の著書に、グルタミン酸ナトリウムが興奮性神経毒として働くメカニズムを説明されているものがあります。その説明によると、グルタミン酸ナトリウムを興奮毒性は脳神経系をはじめ様々な疾患の原因としての危険性を指摘しています。

そして、この危険性が「うつ病」と関連づけられています。

神経伝達物質「グルタミン酸」

グルタミン酸ナトリウムに含まれる「グルタミン酸」を過剰摂取すると、うつ病のリスクを高めるといわれています。

グルタミン酸は神経伝達物質の一種として数えられます。マウスを用いた動物実験において脳への悪影響がみられるとされています。これが先にのべた「興奮毒性」です。

そして、「興奮毒性」により、脳細胞が破壊され、変化が起きることにより、うつ病のリスクが高まると考えられています。

これが、うつ病とグルタミン酸ナトリウムとの関係です。

実は、グルタミン酸ナトリウムとは別で、うつ病の原因になるといわれる食品添加物があります。

それは、アスパルテームです。

 
 

多くの食品に用いられる「調味料(アミノ酸)」であるグルタミン酸ナトリウムを避けることは困難であるといえます。しかし、それを摂取することを減らすことは可能です。たとえば、お菓子を食べる量を減らす、コンビニ弁当をやめて自炊する、など。

うつ病の原因はさまざまありますが、少し気を使うだけでもうつ病になるリスクは下げられます。

 
 

調味料に限らず、「安全」と決めつけるのではなく、どのようなリスクが潜んでいるのかの正しい知識を、論拠ある文献から吸収して、あまり神経質になることもないと思いますが、添加物を気にしてます、くらいの感覚で食事を楽しんでいただければと思います。

私たち一般消費者がイメージする「食の安全」は、実は、心理的な判断による「食の安心」です。

本章では、食の安全に関する基礎知識をまとめていきたいと思います。どうぞ、参考にしていただければと思います。

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