ローフード

「ローフード」とは、ナチュラルハイジーンの哲学と酵素栄養学を基にアメリカで発祥したもので、文字通りロー(raw=生)+フード(food=食べ物)、生の食品のことで、48℃以上の熱を加えない調理方法のメニューのみを食べます。

熱を多く加えないことで食品に酵素が残り、体の代謝を上げながら健康を目指す方法です。

「ローフード」という食スタイル

マクロビオティックは生の食材にこだわらず食品を加熱しても構わないのに対し、ローフードは食材そのものの栄養価を損なわない調理法となります。

日本リビングビューティー協会より、もう少し説明を詳しく引用したいと思います。

生で食べることの意味
私達人間には消化酵素と代謝酵素があります。
消化酵素は、食べたものを消化するため分泌されます。たとえば、アミラーゼ、ペプシン、リパーゼなどです。
もうひとつが代謝酵素です。身体では止まることなく生命活動がされています。

呼吸、血液を動かす、毒素の排泄、栄養のとりこみ、ホルモンの分泌などその全ての働きは代謝酵素が関与しています。
現代の食事は、欧米食が増え、肉類、加工食品、乳製品、お菓子、などを食べることが多くなりました。これらの食事が多い方は、消化酵素をたくさん使うため、代謝酵素に使う分が少なくなります。

「揚げる」「焼く」「炒める」「オーブンで焼く」などの高温加熱をせず、加工や精製をしない生に近い状態で食べることを推奨しています。

「ローフード」の概念

ローフーディズムは植物性食品のみを食べるローヴィーガニズムと混同されることが多いようです。しかし、生であれば、動物の肉や、その他の動物性食品を食する機会を設ける実践者もいるようです。

つまり、基本概念として、消化酵素と代謝酵素を合わせて一定の酵素が体内で働くという考え方が浸透しており、食物が持つ、加熱によって失われがちな酵素やビタミン、ミネラルなどを効率よく摂取することを目的とし、酵素が破壊されないとされている摂氏48度以下でならば加熱してもかまわないと考えるのが筋が通る、というものです。

「ローフード」のデメリット

ローフードは生の食材が多く陰性の食材が多いため、どうしても体を冷やしてしまいます。きゅうり・トマト・なすといった夏野菜の多くは身体を冷やすので食べ過ぎには注意しましょう。また寒い時期に体を冷やす食品を多く採りすぎるのは、健康にいいとは言えません。

そして、ローフードは加熱による殺菌が出来ないので食中毒や寄生虫の影響の可能性が高まります。食べ物の種類によっては、有毒性のある物質があったり寄生虫が潜んでいる可能性があり、「なんでもかんでも加熱せずに食べる」といったような加熱調理しないと危険な食べ物もあります。

 

ローフードとマクロビオティックの違い

マクロビオティックも、ローフードも「食材を丸ごと」「できるだけ野菜を」「旬のものを」と、同じようなことを言っていますが、マクロビオティックとローフードの決定的な違いは、加熱調理をするかしないかです。

そして何より、目指すところが根本的に違います。

ローフードは、加熱しないことで酵素の働きを最大限に活かすことにあります。

マクロビオティックは、中庸であること、つまり食事における陰陽バランスが大切と説いています。

ローフードは、その特性からどうしても陰性に傾く傾向が強くでます。
この違いは、はっきりと表れます。

 
そして、何よりも大切なことは、食事を楽しむと言うことを忘れない、これに尽きます。

 

繰り返しますが、マクロビオティックは特定の食事法や食品のみを強要するものではありません。
 

桜沢如一氏の「とらわれない」という思想のとおり、人の言っていることや本に振り回されるのではなく、自分が食べるものは自分の体と相談して取り入れてほしいと願っています。

 
 

陰陽バランスを意識した生命としてあるべき姿を求めるものがマクロビオティックの概念です。

本章では、マクロビオティックに関する基礎知識をまとめていきたいと思います。どうぞ、参考にしていただければと思います。

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