よく耳にする「糖質制限食ダイエット」。
これって、本当に安心して取り組めるダイエットだと思いますか? えらくお腹のでた中高年男性、糖尿病患者が短期的に行う上では体重減少効果が期待できるところはあるかもしれません。
しかし、しかしですよ。よく考えてください。
三大栄養素とはなんでしょうか。そう「炭水化物・たんぱく質・脂質」です。
この三大栄養素である「炭水化物」を抜くわけですから、必須栄養素が不足する危険が高い方法が「糖質制限食ダイエット」なのです。そんなダイエットが健康であるわけがありません。
前置きがながくなってすみません。
「粗食」はやせられる、ダイエットにうれしい、などとするインターネット上の記事が散見される現代です。「粗食」はそういう側面があるのだろう、ということはなんとなくイメージされます。
しかし、それは本当に健康と言える食事なのでしょうか?
第3回目となる今回は、粗食の質、についてです。
粗食の質、とは
本シリーズの第1回目に説明した話の繰り返しとなりますが、、、、
「粗食」を一言で表すのなら、「地産地消」を心がけた季節の旬を味わう食事、です。
粗食の食材は旬のものや野菜を使います。
お米は白米ではなく、玄米や雑穀米も取り入れることで、よりビタミン類を多く摂取できます。特に玄米にはビタミンB1やビタミンE、食物繊維などといった健康によいとされている栄養素が含まれています。
そして、その食事の質、を保つ概念が、「食事ガイドバランス」なのです。
「粗食」を心がけようと思っている方は、ぜひ、この「食事ガイドバランス」に基づき栄養バランスを重視した質の粗食をお試しいただければと思います。
「食事ガイドバランス」は、厚生労働省と農林水産省の各ページで確認することができます。あわせて参考にしていただければと思います。
「粗食」が健康に良いとされている一方、高齢者では低栄養傾向にあるとの見解が出てきたことをご存知ですか?
「低栄養(ていえいよう)」とは、エネルギーやたんぱく質が不足し、健康な体を維持するために必要な栄養素が足りない状態のことです。
健康維持のために食事の質を整えて肥満にならないようにすることは多くの人が意識することです。
では、その逆の視点とも言える、健康維持のために痩せないようにする、という意識が必要な人もいるのです。
その対象者が、高齢者、なのです。
次回以降、粗食と高齢者の関係についてをまとめてお話しできればと思います。
本章では、粗食と健康についてをまとめておおくりしたいとおもいます。
ダイエットを目的とした粗食の話ではありません。
旬のものをおいしくいただくことは、とてもしあわせなことだと思います。春には春の旬のものを 夏には夏のものを、四季を食卓に取り入れて、本当の意味での粗食を楽しんでいただくための助けになれば幸いです。
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