ロジカルシンキングと言えばMECE(ミーシー、またはミッシー)。MECEと言えばロジカルシンキング。

そんなMECEのお話しで本日のマーケティングの基本を説明してまいります。本日もどうぞよろしくお願いします。

ビジネスの現場ではロジカルシンキング

ビジネスの世界では、ロジカルシンキングが大切だ、という話を耳にしたことは一度や二度ではないと思います。

では、そのロジカルシンキングとは何なのでしょうか。ロジカルシンキングとは論理的思考力のことです。筋が通っていて、納得できる説明や考え方のこと、という理解で問題ありません。

MECE とは

ロジカルシンキングの手法として最近よくその言葉が登場する MECE は、Mutually Exclusive Collectively Exhaustive の略で、「重複と漏れがない」という意味合いのビジネス用語です。

  • Mutually(お互いに)
  • Exclusive(重複せず)
  • Collectively(全体に)
  • Exhaustive(漏れがない)
  • 物事を整理する時、ある部分が重複していたり、逆に抜けてしまったりすることは往々にしてあります。今回ご紹介する「MECE」は、全体を分解して個々の構成要素に切り分けるときの必須コンセプトです。

    特に、タイトルの副題にも記載したとおり、「漏れがない」の方の難易度は極めて高いです。

    少し長い説明ですが、素早くうまく切り口を見つけ、もれなくダブリがないよう、また論理の飛躍がないように、論理的に物事を分析し、判断できるようになれば、通常よりも非常に短時間で、成果を出すことができる。

    これがロジカルシンキングで考えられたMECEのフレームワーク、と今の段階ではご理解ください。

    MECEの4つの切り口

    どういう視点や切り口で分類を考えるかは非常に重要です。代表的な4つの切り口を紹介します。
    そのあと、アプローチ方法について説明を進めます。

    なお、MECEの基本的な考え方は、全体をピースに分解する、が基本です。例えば人間は、年齢別に分解できる、とか、性別に分類できる、といった具合の分解は厳密にMECEです。

    そして、ピースに分解する際のカギは「どういう視点で分けるのか」「どういう切り口で分けるのか」です。

    要素分解

    簡単に、3C/4C、4Pなどで分解して要素をあぶりだす切り口です。汎用的なフレームワークもこの考え方に基づいています。そのため、かなり客観視された分解になります。

    MECEを出す時は、フレームワークの活用も有効ですが、考える内容によって、必ずしもフレームワークが完璧に全体を捉えているとは言えないこともあります。お気をつけください。

    時系列ステップ

    バリューチェーンという考え方が最適です。つまり、原材料の調達から顧客に提供するまでの流れですね。

    あとは、PDCA、Plan(計画)Do(実行)Check(検証)Action(改善)のフレームワークもこれに当てはまります。
    AIDMA、Attention(注意)Interest(関心)Desire(欲求)Memory(記憶)Action(行動)はマーケティングなどでよく使われます。

    対象概念

    「長所」と「短所」といった対立軸、というとイメージしやすいかもしれません。

    都市/地方、時間/空間、可能/不可能、動的/静的、満足/不満

    概念というと難しい印象かもしれませんが、対立軸、ととらえると、あとは、当てはまるか当てはまらないか、被っているものはないかの判断をするだけです。

    また、ものごとが対立したものだけでは区別できない時でも、一旦、対立と考えられるものを出して、さらに「その他」という項目を加えるやり方もおすすめです。

    因数分解

    等式で表す方法です。

    たとえば、、、

    利益=(顧客単価 – 顧客獲得コスト – 顧客原価)×顧客数
    売上=従業員1人あたりの売上×従業員数
    CTR(Click Through Rate)=クリック数/露出回数
    CPA=コスト / コンバージョン

    MECEのアプローチ

    それでは、ミーシーの2つの手順をご紹介します。
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    トップダウンアプローチ

    トップダウンアプローチは、まず物事の全体像を捉え、そこから全体を構成する一つひとつの要素を目的に沿った切り口で分類していく方法です。

    最初に原理原則や方針を決めて、その原理原則や方針に従って、個々の判断や行動をしていく方式ですので、合理的であり、無駄がないように思われます。原理原則や方針もないままに具体的な行動や判断を実行していくのは、場当たり的になってしまいそうです。

    しかし、現実には、必ずしもそうではありません。

    トップダウン的アプローチは、机上の空論、理想論になってしまいがちなため、現実にそった考察が非常に重要です。

    ボトムアップアプローチ

    ボトムアップアプローチでは、まず考えられる事例や要素を一通り洗いだし、それをグループ化することで全体像を導き出す方法です。どういう分類をすればよいのかが不明瞭な場合などに役立ちます。

    個別具体的な判断や行動をどんどん実行して、個別具体的な判断や行動の積み重ねの先に、全体としての原理原則や価値観が生まれていく、というようなアプローチですので、実行からのフィードバックを得ることができます。

    ただ、場当たり的にひとつの行動・判断と別の行動・判断とが、矛盾したり、相殺しあったりしてしまうおそれがあるところです。

    とは言え、個別具体的な行動・判断を、どんどん行う。全体のこととかはあんまり考えないで、ボトムアップ的アプローチで、どんどん実行するメリットが生まれます。

     
     

    MECEという言葉はなかなか聞きませんが、ロジカルシンキングの基礎になります。

    分類化はとても面倒くさい作業ですが、MECEの通りに要素を分けることで、より明確な問題の解決策が現れたり、今まで表面化されなかった項目が問題が明確になったりします。

    「ダブることなく、漏れもなく」

    MECEの概念自体はとてもシンプルです。

     
     
    この記事がマーケティングとしてではなく、スキルとしての「ロジカルシンキング」を組織として取り組んでいただける一助になれば幸いです。

     

    本章ではこの新しい企業と消費者を結びつけるサービスの考え方、構築方法について紹介してまいります。どうぞ、参考にしていただければと思います。

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