こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。
玄米は栄養豊富で元気で健康な体を作るには最適、とされる情報や意見は書籍はもちろん、インターネット上での多く見られます。それらの情報がどこまで正しく、どこかに誤りがないか、何事にも裏表があるように正しい知識と情報を整理していきたいと思っています。
玄米について理解を深めていただこうという意味を込めて、本章を通して内容が重なることもあるかと思いますがお付き合いください。
玄米食の注意点
物事には、必ず裏と表があります。夏があれば冬がある。昼があれば夜がある。
もちろん、玄米にもメリット・デメリットが必ずあります。
玄米は、自然環境の変化に耐え動物などほかの外敵から身を守るため固い表皮で内側の柔らかい本体を守っているような構造になっています。
これが、消化不良や食べたときの食感のボソボソ感の所以です。
さらに、発芽する前の玄米にはフィチン酸という物質が多く含まれているとされています。
このフィチン酸、これがメリット・デメリットを併せ持つ物質です。
フィチン酸
玄米にはフィチンという物質が含まれており、そのフィチンが体内に入ると、化学結合が取れてフィチン酸になります。
フィチン酸は、農薬、化学肥料、食品添加物などの化学物質、または水銀や鉛などの有害重金属等の「体内に存在するあらゆる毒物」と結合して体外に排出する働きがあります。これを「キレート作用」と言います。
食事などからとった栄養を吸収するには栄養を水に溶けやすい状態にする必要があります。
フィチン酸には、アルカリ条件で亜鉛や鉄といったミネラルと強く結びつき水に溶けにくいフィチン酸塩に変換する働きがあります。
フィチン酸塩は水に溶けにくいため、吸収されることなく体外へ排泄されてしまいます。
玄米はフィチン酸を豊富に含むと考えられるため、玄米ばかり食べているとミネラル不足に陥るといわれることがあるのです。
ただし、この説は否定する学術論文も、もちろんあります。以下、研究論文より引用します。
エルンスト・グラーフ博士と彼の助手、ジョン・イートンは1984年、微量鉱物元素と結合した『フィチン』は、その結合を簡単に離し、離れたミネラルが体内に吸収されることを示しています。
さらに、フィチン酸があるほうがミネラルが吸収されやすいことを示しています。
日本の大川順正博士は1984年高カルシウム尿症の患者の追跡調査で、患者に『フィチン(IP6)』を高濃度に含有する米ぬかを連日10グラム2年間投与しました。
その結果、血清中のカルシウム、リン酸化合物、あるいはマグネシウムの濃度に有意な低下はありませんでした。
すなわち、またもやIP6の有する微量元素気レート作用が生態に及ぼすかもしれないという危惧を吹き飛ばす結果になったのです。
(出典:アブルカラム・M・シャムスデン著、坂本孝作訳『天然坑ガン物質IP6の驚異』講談社、2000.9.20発行、144頁より引用)
以上の通り、玄米がミネラルの吸収を大きく阻害することはないと考えられています。豊富な栄養を含む食品なので、玄米は健康維持に活用したい食品といえます。
玄米を食べたからといって、ミネラル不足に陥ることはないと考えられています。また、フィチン酸が摂取したすべてのミネラルの吸収を阻害することもありません。
フィチン酸を摂っていても、食事の栄養バランスが良ければミネラル不足に陥ることはないと考えられています。
いずれにせよ、十分な量のミネラルを摂ることは重要です。ミネラルが不足しないように、栄養バランスの整った食事を心がけてください。
玄米が注目を浴びている訳は、栄養価の高さです。白米と玄米のカロリーを比較するとさほど違いがありません。玄米はヘルシーや健康維持のイメージがあるのは、白米と比較すると含まれている栄養の種類や量が豊富だからです。
本章では、玄米に関する基礎知識をまとめていますが、効果・効能をうたうものではありません。あくまで知識として参考にしていただければと思います。
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