こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。

お茶は民間療法として伝えられるなど、私たちにとても身近な関係にあり、生活や風土に深く根ざしています。

そして、それらは自然治癒力を高める働きがあるともされており、自分の体質に合ったお茶を選ぶことで、健康向上はもちろん、ダイエットや美肌など美容面などの働きがあり、「毎日飲み続けることができるお茶」を選ぶことが永く飲み続けられるコツです。

知っていますか?認知症のこと

誰でも年齢とともに、もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりします。こうした「もの忘れ」は脳の老化によるものです。

認知症は、何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるために起こる症状や状態をいいます。そして認知症が進行すると、だんだんと理解する力や判断する力がなくなって、社会生活や日常生活に支障が出てくるようになります。

認知症の主な原因

認知症にはいくつかの種類があります。原因はその種類によりさまざまですが、多くはアルツハイマー型やレビー小体型などのように、異常な蛋白質の産生や蓄積により脳細胞が死滅し、障害が起こることに起因しています。

認知症の割合として最も多いアルツハイマー型認知症は、脳にアミロイドβというたんぱく質がたまり正常な神経細胞が壊れ、脳萎縮が起こることが原因と言われています。しかしながら、アミロイドβが蓄積する原因については明確なことは分かっていません。

そして、このアルツハイマー型認知症には、緑茶が効果的だという研究結果があるのをご存知でしょうか。

カテキンの認知症予防効果

70歳以上の日本人を対象としたある疫学調査研究によると、1日2杯以上の緑茶を飲む群は、週3杯以下の群に比べて認知症のリスクが約半分になるというデータが発表されました。認知症の多くがアルツハイマー型ですが、茶カテキンEGCGにはアルツハイマー病患者の脳内に蓄積するアミロイドβと呼ばれるたんぱく質を減少させる作用があるのではないかと考えられています。

伊藤園中央研究所と静岡県立大薬学部の山田浩教授、社会福祉法人・白十字ホームの田熊規方医師の共同研究では、高齢者12人に緑茶(1日2グラム、総カテキン量約227mg)を3カ月飲用してもらい、認知機能などの変化について検討しました。その結果、12人中8人に認知機能の改善が認められました。

また、東北大学の研究者らによる研究報告を引用します。

宮城県の大崎市に住む65歳以上(平均年齢73.8歳)の男性6,030名と女性7,615名の合計13,645名。アンケートを利用して、お茶(緑茶、ウーロン茶、紅茶)の摂取量、疾患や飲酒、喫煙の状況、運動機能スコア、認知症機能スコアなどを調べた。
※緑茶1杯は100mlとして計算

【結果】
・認知症発症率は8.7%であった。

・緑茶の摂取量が少ない人と比較して摂取量が多い人は、男性が少なく、喫煙や飲酒者が少なく、緑黄色野菜や果物の摂取量が多かった。

・1日に5杯以上緑茶を飲む人は1杯未満の人と比較して27%も認知症発症リスクが低かった。

・緑茶の摂取量と認知症リスクは逆相関の関係にあったが、ウーロン茶や紅茶ではみられなかった。

と、このように、様々な研究結果が報告されています。

テアニンの効果

一昔前までは、「神経細胞は一度減ったら増えることはない」というのが常識でした。しかし、今は違います。確かに加齢によって神経細胞が減っていくのですが、成人の脳にも「神経幹細胞」があることがわかっています。

テアニンはアミノ酸の一種で、緑茶に含まれるうま味成分の一つです。テアニンは緑茶の原料となるチャノキの根で作られ、幹を通って葉に運ばれていきます。テアニンは、摂取することにより、小腸で吸収されて血中に入り、脳まで運ばれることが動物実験によってわかっています。

2016年に発表された試験管内の実験では、「神経幹細胞」をテアニンと一緒に培養すると、神経細胞が増殖しやすいことがわかりました。そして、入れるテアニンの量が多いほど神経細胞の量が増えたそうです。

現代はストレス社会と言われていますが、動物実験からストレスを長期間与え続けると寿命が減少し、脳細胞の萎縮や学習能力の低下など脳の老化も加速することが分かっています。お茶のテアニンはストレスを軽減することが明らかになっており、ストレスによる脳の老化、認知症の進行を抑制する働きがあると報告されています。

さらにカテキンやテアニン以外にも有用な成分が多いことから、お茶の認知症に対する効果は今後の研究で期待されています。

 
 
今後の研究でさらにお茶の効果の具体的なメカニズムなどが分かってくると思われます。お茶を飲むこと自体は難しくないので、ぜひ皆様にも、皆様のご両親にも、飲んでいただいて健康のお役に立ててほしいと思います。
 
 

健康茶と言われるお茶は、薬ではありません。いわゆる「健康食品」のような位置づけです。そのため健康茶を飲用することでの効果・効能をパッケージに明記することを薬事法により規制されています。

本章では、お茶に関する基礎知識をまとめていますが、効果・効能をうたうものではありません。あくまで知識として参考にしていただければと思います。

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