前回の続きで、今回は陰陽五行説についてお話をしたいと思います。

陰陽五行思想(いんようごぎょうしそう)とは、中国の春秋戦国時代ごろに発生した陰陽思想と五行思想が結び付いて生まれた思想。陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)、陰陽五行論(いんようごぎょうろん)ともいう。陰陽思想と五行思想との組み合わせによって、より複雑な事象の説明がなされるようになった。
陰陽五行思想 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/陰陽五行思想

陰陽説

万物は陰と陽の2つの性質に分けられるという理論です。陰陽説は、アロマセラピーやメディカルハーブ、そのほかの自然療法などにもつながりがあるとされ、この理論を知ることで理解しやすくなります。以前の記事にも記載しましたが、おさらいです。

陰の性質
陰の性質はより物質的で固まるエネルギーであり、よりゆっくりしていて、より冷たい性質があります。

陽の性質
陽の性質は非物質的で、より動きのあるエネルギーで、より速く、より温かい性質があります。

五行説

五行説と呼ばれる理論があります。陰陽説ととともに東洋医学の中心となる考え方です。これは、5つの要素「木・火・土・金・水」に分けたものです。
陰陽五行説の相関図

図のように、五元素はお互いに影響し合っています。となり同士の性質は相生関係であり、向かい合う性質は調整する相克関係となります。こちらの考え方を取り入れることで、食事の効能で養生する薬膳の考え方の基礎を知ることができます。

なお、アーユルヴェーダの五大元素は、万物の性質を表しているものですので五行説のそれとは少しばかり意味合いが異なります。

相克関係:向かい合う性質は、抑制し調整する関係です。
「水」は「火」を消す力があり、勢いを調整します。「木」は「土」の養分を吸い、または根をはり勢いを調整します。「火」は「金」を溶かすことで抑制し、「土」は「水」の流れを止めます。「金」は「木」を切り落とし、抑制します。

この五行説は、私たちの臓器を指します。「肝・心・脾・肺・腎」の5つがそれにあたります。なお、西洋医学の肝臓・心臓・脾臓・肺・腎臓とは少し意味合いが違いますので、混同しないように理解を進めてください。
陰陽五行説の相関図.五臓

肝:全身の気や血の流れを調節します。

心:五臓六腑を統括します。

脾:食べ物からの生命エネルギーを取り込みます。

肺:呼吸によって自然界の生命エネルギーを取り込みます。

腎:生命エネルギーを貯蔵して元気をもたらす。

陰陽五行説と色の関係

薬膳では食材の色を示します。「青・赤・黄・白・黒」にあたります。薬膳の五色の意味は次の通りです。

青:血液の質や流れに関係した不調に効果。(肝・春)

赤:体液や心臓に関連した不調に効果。(心・夏)

黄:消化器に関連した不調に効果。(脾・土用)

白:呼吸器や皮膚に関連した不調に効果。(肺・秋)

黒:水の流れや下半身に関連した不調に効果。(腎・冬)

今の時期、冬はエネルギー活動量が落ちてきます。つまり、腎が弱まることを意味しているので、黒い食品を摂取することで体調を管理できると薬膳の世界では考えます。

黒い食材の代表的なものは黒ごま、黒米、昆布、わかめ、ひじき、などです。とくにひじきはカルシウムと鉄分の含有量が高く、カルシウムは牛乳の約十数倍、鉄分は鶏レバーの約6倍(同量比較の場合)になります。

陰陽五行説と食養生の関係

陰陽五行の食養生は、旬のものを調理し食することで大事であり、自然との調和をはかる食事が大切と説かれています。薬膳やマクロビオティックを取り入れて食生活を正すことを目標に頑張ろうにも、知識がない状態では本末転倒です。

食材も大きく分けると「体から熱を奪い冷やす食べ物(陰)」「体に熱を与え温める食べ物(陽)」の2つがあります。また、東洋医学では火を使って加熱することで、食材が「陽」になるという考えもあります。五行で分類される色は、季節ごとに取り入れてほしい食材の色を示します。

これらを合わせたものの考え方が陰陽五行説なのです。

食材それぞれの特徴を知り、調理法をしらべ、その効果も知って食養生をしてみては如何でしょうか。そして、健康な体で勉強や仕事に励まれるのがよろしいかと思います。

食べ物と、健康、そして収入の関係性。

非常に興味深いですよね。本章では、水野南北が遺した教訓をまだまだご紹介してまいります。

食と陰陽の関係正しい食事で免疫力を高め病気に強い体を維持する

日常の食事に陰陽を取り入れ健康と幸福をもたらす

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