こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。

玄米は栄養豊富で元気で健康な体を作るには最適、とされる情報や意見は書籍はもちろん、インターネット上での多く見られます。それらの情報がどこまで正しく、どこかに誤りがないか、何事にも裏表があるように正しい知識と情報を整理していきたいと思っています。
玄米について理解を深めていただこうという意味を込めて、本章を通して内容が重なることもあるかと思いますがお付き合いください。

栄養素量

食物繊維、ビタミン、ミネラルのどれをとっても白米は玄米に歯が立ちません。「玄米は【完全食】と言われるほど栄養豊富で、強くて若々しい体を作るには最高の食べ物である。」と言われるほどです。

玄米の魅力は、やはりなんといっても、食物繊維が豊富なことでしょう。

食物繊維は、腸内の有害物質やコレステロールなどの排出を助けたり、便通をよくしたりする働きがあります。

また、食物繊維は胃や腸で水分を吸収して膨らむので満腹感を得やすいです。

食物繊維が豊富ということのほかに、玄米食を食べる時に必須の行為「よく噛む」ということも、より満腹感を得やすくすると考えられています。

「江戸煩い」とビタミンB1

白米と比較すると8倍にもなります。玄米の胚芽やぬか層に多いビタミンB1は、炭水化物(糖質)をエネルギーに変える働きがあるため、糖質をたっぷりと含む玄米には大切な栄養です。

流通システムの発展によって、江戸の庶民の食卓に白米が現れ始めました。江戸を訪れた地方の侍や大名を中心に、江戸に行くと体調が悪くなる、足元がおぼつかなくなる、怒りっぽくなる、場合によっては寝込んでしまう者が続出。侍たちが故郷へ帰るとケロリと治ったことから「江戸煩い」と呼ばれる病が流行りました。

ビタミンB1欠乏症です。

胚芽部分に含まれるビタミンB1をそぎ落としてしまう白米中心の食事が原因でした。江戸を離れると麦や穀物、野菜などを中心とした食生活に戻るため、自然と回復したわけです。ちなみに100g中のビタミンB1含有量は、白米がおよそ0.1gなのに対し、玄米は0.5g、米ぬかに至っては2.5gもあります。

ちなみに、この「江戸煩い」は明治に入って解明されたのですが、この病は「脚気(かっけ)」です。

玄米に潜む健康リスク

玄米は栄養価が高い代わりに、反栄養素といわれるフィチン酸や残留農薬、ヒ素などが食品リスクとして考えられています。

玄米にはフィチンという物質が含まれており、そのフィチンが体内に入ると、化学結合が取れてフィチン酸になります。

フィチン酸は、農薬、化学肥料、食品添加物などの化学物質、または水銀や鉛などの有害重金属等の「体内に存在するあらゆる毒物」と結合して体外に排出する働きがあります。これを「キレート作用」と言います。

一見有益にも思えるこのフィチン酸は鉄や亜鉛、マグネシウム、カルシウムなど、重要なミネラルの吸収を阻害し、身体の外に排出してしまいます。

それくらいフィチン酸には強力な解毒作用があるということです。

繰り返しますが、この説を理解する為にまずお伝えしたいのが、玄米に含まれるのは「フィチン酸」ではなく「フィチン」です。そのフィチンが体内に入ると、化学結合が取れてフィチン酸になります。

「フィチン酸」は、ミネラルや鉄と結合する性質を持っています。
故に、その結合力により、体内のミネラルや鉄を連れて体外に出て行ってしまう為、ミネラル欠乏症、貧血を起こすのではないかという説です。

「フィチン」とは、既に結合が完了している状態で、それ以上の結合能力がない状態です。しかし、体内に入る事で、結合していた栄養素と分離し、再度結合する力を持ちます。

そしてそして、重要な点をお伝えすると、これはあくまで「玄米を生で食べた時」のお話です。

 
 
「玄米がガンに効く」という話は、ガンを患った方なら誰でも一度は耳にしていると思います。

ところが、、、

欧米では、一昔前までは健康通にもてはやされていた玄米も、現在ではどちらかというとネガティブな見方が大勢を占めています。

健康に秘訣なんてありません。全ての栄養素をバランスよく補う。これが「王道」です。

ダイエットやガンの再発予防など、狙った効果を上げたいときでも、「王道」から外れてはいけません。

ガンやダイエットに限らず、あらゆる生活習慣病を改善する為には最適な食材というものを求めず、全ての栄養素をバランスよく補うという意識を強く持つことが、何よりも大事なのではないか、そう思う毎日です。

 
 

玄米が注目を浴びている訳は、栄養価の高さです。白米と玄米のカロリーを比較するとさほど違いがありません。玄米はヘルシーや健康維持のイメージがあるのは、白米と比較すると含まれている栄養の種類や量が豊富だからです。

本章では、玄米に関する基礎知識をまとめていますが、効果・効能をうたうものではありません。あくまで知識として参考にしていただければと思います。

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