6次化を活性化するためには、商品を作って終りにしてはいけません。マーケティング調査から事業計画を検討するなど、アイデアを出し、それを試し、改善を繰り返し、【6次産業化はビジネス】ということを強く意識しなければいけません。
と言われてしまうと、どうですか?萎縮しちゃいませんか?
もし私だったら、、、相当ビビっちゃいます!!
まず、何からはじめるか?
6次産業化で収益体制を整えることは本当に素晴らしいことだと思います。
ただ、その意気込みのあと、必ずやってくるのが。。。。
「まず、何からやればいいんだっけ?」という疑問ですよね。
コンセプト立案
自作した農作物をつかったお菓子、たとえば、ケーキやクッキー、アイスクリームなど。それらを商品化して販売するためには、やはりその販売戦略が必要です。
会社でいえば、事業戦略、ですね。
自社のコンセプトをもとに商品を開発し、その販路を定め、商品を販売していく。
この戦略に必要な教科書のようなものがあれば、その教科書に従って実行していくだけですよね。
この教科書をつくるためには、マーケティング戦略の知識が必要です。
あなたはこの教科書を作れますか?
しかも、農業という主産業を事業としてやりながら、ですよ。
この負担は農家にとって、非常に大きな負担になることは火を見るよりも明らかです。
加工戦略
農産物の特徴は、やはり作り手である生産者が一番知っています。
どのように加工したらその素材の良さを消費者に伝えられるのか、どのような加工が消費者のニーズにマッチするのか
素材の特徴を知っているからこそ、消費者のニーズを満たす商品加工の戦略が必要です。
販売戦略
加工品は、プロモーション活動を通して、小売・流通・サービスのそれぞれの業態に販売していきます。
ブランディング戦略
農産物に限った話ではなく、モノを作れば売れる時代はとっくに過ぎ去りました。
今は、選択の時代です。消費者が商品(モノ・サービス)を賢く選択する時代なのです。
ブランディングは、利益を最大化するためのマーケティングの商品政策のひとつです。農産物の価値を見出し、その価値をよりアピールしブランドとして農産物を再構築するための活動を農家は求められるのです。
何が一番困るか
営業(セールス)とは与えられた期間で製品/サービスを販売する活動、のことを指します。
営業担当者は実際に一人一人の見込み客と接するため、人との接触の瞬間に重きをおくことが必要です。見込み客の社内事情を考慮して決済まで持っていくための交渉能力が重要になってきます。
一方で、マーケティングとは、市場や見込み客のことを正しく理解し、将来的に会社の顧客となる可能性のある人たちを獲得(生み出し)し、その人たちを営業担当者に一定の期間に定義づけされた数だけ渡す、活動を指します。
マーケティング担当者は比較的デスクの上で仕事をすることが多くなります。販促品を作る、プロモーションを行う、デジタルの戦略を策定する、などがその役割になります。そのため、実際に顧客や見込み客と物理的に離れた場所で時間を費やすことが多くなります。
この営業とマーケティングの両方を一度にやらなければならないのが、マーケティング戦略です。
そして、これらの営業とマーケティングの両方を実行するのが、農家さんご本人たち、です。
花畑牧場の生キャラメルの成功事例を見る通り、6次産業化は、そのマーケティング戦略がうまく軌道にのれば農家さんも、その法人に雇用された人たちも、そして何より地域が経済的にも文化的にも潤うという大きなメリットがあります。
しかし、それに伴うリスクは、どうでしょうか。
生産しかしてこなかった農家さんに、加工もやって販売もやるというのはハードルが高すぎる気がします。
本当に加工までやりたいのか、6次産業化に着手する前に、もう一度農家さん自身がしっかりと考えてみたほうがいいと思います。
農作物を使ってスイーツやジュースなど、作ってみたいものをイメージしてみましょう。自分自身が心から熱意を注げる商品をイメージするのです。
そして、最初のうちは、すべてを自分でやろうと考えてはいけません。まずは、人の力も頼りながら、小さくスタートするのが基本です。
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