前回の記事で水野南北が提唱した健康と幸福をもたらす食事法についての始め書きをお話しました。

ことわざにもあるように、占いとはあたるときもあれば外れる時ももちろんあります。しかし水野は違いました。人の運・不運は食事にあると説いたという話、ですね。

ふと、ことわざを思い浮かべると、水野南北ほどではなくとも、なんとなく食が運・不運を左右するような気がしなくもありません。

例えば、、、

一に養生・二に薬

体調の悪いときは養生(栄養を摂り休む)をするのが一番良い。体調が悪いからといって、直ぐに薬に頼ってはいけないことのたとえ。

イワシの頭も信心から

つまらないものでも信心の対象となれば、ありがたく感じること。

夏は熱いものが腹の薬

暑い時は冷たいものが欲しくなるが、冷たいもの(氷・ジュースなど)をとり過ぎると、食事が食べられなくなってしまう。暑くても温かいものをしっかり食べ、体調を整えることが大切といういましめ。

三里四方の野菜を食べろ

三里四方(約12キロメートル以内)でとれた野菜を食べていれば、健康で長生きができるという意味。

如何でしょうか。

ことわざ(諺、英語:proverb、ラテン語:proverbium)とは、鋭い風刺や教訓・知識などを含んだ、世代から世代へと言い伝えられてきた簡潔な言葉のことである。俚諺(りげん)ともいう。
ことわざ – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ことわざ

水野南北の提唱した食事が運・不運を左右するほどまでではないかもしれませんが、私たちの祖先はことわざとして食にまつわる戒めをたくさん残してくださっています。

まずは、体の健やかさから

先に例として挙げたことわざのうち、なかなか耳がイタイことわざがありますね。

夏は熱いものが腹の薬

私は小さいときに、夏の日に氷水ばかりを飲んでいて母親から叱られたことをよく覚えています。それは大人になってからも何も変わりません。夏になればキンキンに冷えたビールを風呂上りに一杯。。。三つ子の魂百までといったところでしょうか(苦笑

話を戻して、、、皆さんはこんな経験はありませんか?

ひどい腹痛に悩まされてトイレに何度も駆け込むような状況のとき、その姿勢はおなかに手を当てて前かがみになり、顔は腹痛に歪んでいる。そんな経験はどうでしょう?

他には、そんなひどい頭痛で苦しんでいる状態のときにバリバリと仕事をこなすことはできますか?

ちがったシチュエーションとして、何か病気をしたわけではないけども倦怠感をお持ちの場合や、ひどい疲労感を持った時などは、通勤電車に乗ることもつらく感じることはありませんか?現代を生きる私たちはどんな体調が悪くとも職場に足を運び仕事をやらなければならない場面がいくつかあります。ましてや、責任のある立場の方の場合は特にそうではないでしょうか。

普段、何気なく過ごしているときにはあまり気にもとどめないことの多い健康というものを意識する瞬間が、まさに体調を崩してしまった後だということにホトホト気づかされますね。健康であるからこそ何事にも積極的に行動することができ、正常な判断のもとリーダーシップを発揮されていらっしゃるのではないでしょうか。そして、その精力的に働く姿が評価されることがあれば、収入面での変化も見えてくることと思います。

精力的に活動するときは体が元気な状態ですよね。精神力を高く持ってどんな逆境にもめげない心が元気な状態を保ちたいですよね。

体と心の健康状態が良い状態の場合に使われる言葉に「精」の漢字が使われています。陰陽論は五行論の土台となっている学問で、いわば東洋医学=中医学の基礎となる学問と言われています。この東洋医学で言う「精」は飲食物が体内に取り込まれ吸収される栄養分を指すとされています。

つまり、水野南北の言う通り、精力的にかつ精神力を高い状態で健康でいられる体が健やかになるためには食事が大切だということ、食事を大切にすることで健やかな体を手に入れられるということを、逆説的ではありますが、理解できるかと思います。

食べ物と、健康、そして収入の関係性。

非常に興味深いですよね。本章では、水野南北が遺した教訓をまだまだご紹介してまいります。どうぞ、参考にしていただければと思います。

食と陰陽の関係正しい食事で免疫力を高め病気に強い体を維持する

日常の食事に陰陽を取り入れ健康と幸福をもたらす

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