こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。

塩と健康は切っても切り離せない関係にあります。
塩がなくては、身体はあっというまにダウンしてしまいますし、かといって、塩分の摂りすぎも身体によくありません。健康のためには、塩との正しいお付き合いが大切なのです。

日本で塩が使われるようになったのは、縄文時代の終わりから弥生時代にかけてといわれています。日本は海に囲まれていますが、湿度が高く、平地面積が小さいため、海外のように塩田で1~2年もかけて塩を結晶させるという方法は採れず、塩を取るため に様々な工夫をしてきました。

そして、現在の私たちが口にする塩はどこで採られるものなのでしょうか。

本日はそんな塩の産地についてお話したいと思います。

日本の塩

江戸時代には、潮の干満差を利用して塩田に海水を取り込む「入浜式塩田」が、瀬戸内地方で開発・導入され、昭和30年代まで長く続いています。

この方法は労力の大幅な軽減ができますが、潮の干満差が大きく、遠浅海岸で温暖少雨といった限られた地域でのみ導入されました。

瀬戸内海沿岸は、この条件に適していたため、いち早く導入し、高品質と評価される塩つくりを行いました。十州塩田とも呼ばれ、江戸時代後期には、国内塩の約9割を瀬戸内海沿岸(播磨,備前,備中,備後,安芸,周防,長門,阿波,讃岐,伊予)の塩田で製塩したと言われています。

伯方の塩の場合

伯方の塩はメキシコまたはオーストラリアから天日塩田塩を輸入して、ゴミなどを取り除いて日本の海水で溶かして、再結晶させてできたものが「伯方の塩」です。

日本の法律では輸入した天日塩を加工したものは、原産地は日本になります。

メキシコやオーストラリアの天日塩田塩を使う理由として、1973年当時は日本の専売公社の決まりで、海水を煮詰めて塩を作ることができなかったので、輸入品を使うしかなかったのです。

現在は法律も変わって、海水を煮詰めて塩を作ることができますが、現在も輸入品を使う理由としては、安定した天日塩田塩が入ることと、海水を煮詰めるときに燃料が必要になるので、燃料代の節約と二酸化炭素の排出を減らせることから輸入品を使っています。

世界の塩

世界中で塩は必要とされています。それらの塩はどこで採取されているのでしょうか。

ボリビアのウユニ塩湖、イスラエルの死海、フランス・ブリターニュ地方のゲランド・・・。  その名前は耳にしたり、写真や映像で見たことのある人も多いのではないのでしょうか。見わたす限り真っ白な塩の大地をブルドーザーが行き来し、塩を採取する。そんな光景、日本ではちょっと考えられませんね。  世界の塩の主流は、悠久の時間をかけて作り上げられた岩塩です。次いで多いのが広大な土地を活用した「天日塩田」で、日本のように煮詰める製法はごく稀なのです。

ヨーロッパなど、肉を好んで食べる地域では、ハーブをブレンドした塩が好まれる傾向があります。またヨードが不足しがちな地域ではヨードを塩に添加し、栄養分を補う場合があります。

 
 

「塩」とひとくちに言っても、多種多様な商品が出回っている昨今。
おいしさはもちろんですが、毎日口にするものだからこそ、安心・安全な塩を選びたいですね。
 
 
塩を控えすぎていませんか?

減塩で問題となるのは、ミネラル不足になるということです。ミネラルが不足すれば代謝が滞ります。大切なミネラル補給源の一つである塩をやみくもに減らしてはいけないのです。

今の時代であるからこそ、食品としての塩、すなわち自然塩を確保することを真剣に考えてほしいと願っています。
食塩の質の良否は、体質の良否と深くかかわりがあることが科学的に証明されてきました。良い塩を選ぶと言う事は、何より大事なんだと、この記事が皆さまの健康にお役に立つことを願っています。

 

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