こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。
塩と健康は切っても切り離せない関係にあります。
塩がなくては、身体はあっというまにダウンしてしまいますし、かといって、塩分の摂りすぎも身体によくありません。健康のためには、塩との正しいお付き合いが大切なのです。
海の水はなぜしょっぱいのか?
しょっぱさの正体は、塩素とナトリウムが結びついた塩化ナトリウム、つまり「塩」です。塩化ナトリウムは食塩の主成分で、海水からつくった塩は古くから食用にされてきました。海水の塩分濃度は3.5パーセントで、なめてみるとかなり塩辛いことがわかります。
では、なぜ海水に大量の塩化ナトリウムが含まれているのか。
川が塩を運んでいる説
所説あるようですが、一番有力な説は雨が大地に降りそこから川に流れます。この川の水に含まれるナトリウムが水分蒸発により塩分濃度が上がった、という説です。
海の水にとけている塩は、もともと陸地の岩の中にあったものなのです。陸にふった雨が、川となって海に流れるときに、岩などをけずりとって、その中にふくまれている塩を、いっしょに運んできたからです。
陸にある水 (川・地下水・湖・氷河)にも海水と同じ成分がふくまれています。 そして、長い時間をかけて、海に流れこんだ川の水のうち、水分だけが蒸発し、塩分などが海に残ってしまう、ということが続いたため塩分濃度があがって今現在私たちが目にする海が形成されました。
海塩とは?
海塩は海水を蒸発させて作られた「塩」のことを指します。製塩方法はさまざまで、海水を釜で煮詰める方法、電気分解する方法、天日で水分を飛ばす方法などがあります。
日本は、海に囲まれた島国だということはご存じだと思います。最近では、「地産池消」、「身土不二」という言葉も頻繁に使われているのもご存じかと思いますが、結局のところ、自分が住んでいる地域・環境で取れたモノを口にするのが一番良いということを示しています。
そのため、色々な自然塩であっても、外国産じゃなく国産の方が良いとされています。
海塩の作り方
海塩の作り方にはいろいろありますが、主なものは次の5つです。
海塩とミネラルバランスについて
海塩には、イオン交換膜製法と呼ばれる製法で作られた「精製塩」と、天日干しや釜を直接煮詰めてつくる「天然塩」があります。精製塩は、海水を一度電気分解して、塩化ナトリウムを95.5%以上にした塩です。そのため、本来海水に含まれているカリウムやマグネシウム、カルシウムなどの大切なミネラル分が取り除かれてしまっています。
というのが、一般的によく見聞きする海塩とミネラルとの関係です。
しかし、しかし、ですよ。これ、本当なのでしょうか。
株式会社日本海水のHPより一部を引用して紹介します。
茶色や灰色の塩は、自然に近くて安心?
色付きの塩には、ナチュラルなイメージがあります。でも、ミネラルはすべて無色透明(光りの乱反射で純白にも見える)。つまり、塩自体の色とはまったく関係がないことに気をつける必要があります。茶色や灰色はすべて有機物や鉄分、つまり塩田の泥や釜の錆などに由来するものです。
天日塩は、精製塩や岩塩よりミネラルバランスがいい?
天日塩とは、天日乾燥させて造った塩のことで、「原料」ではなく「製法」の名前です。天日乾燥によってミネラル成分が増えたり、バランスが良くなったりすることはありません。ミネラルの量や種類はどんな原料を使うかで決まり、また、精製過程で取り除くことも、逆に添加することもできます。
塩が選び放題になったのは嬉しいことなんですが、天塩、自然塩、なんて文字が躍ってましてなんかよく判らないというの実情なのではないでしょうか。
そもそも「自然塩」という物に定義は無いんです。商品宣伝用の語と化していると言ってもいいくらいです。
塩化ナトリウム純度が突出した「化学精製塩」(イオン交換膜式製塩法で専売されていたもの。一般的な食卓塩のこと)は論外として、基本的には『体液のミネラルバランスに近い塩』が良い塩といえます。
このミネラルバランスを宣伝文句に取り入れた「自然塩」メーカーが現在は沢山あります。
各メーカーさんもそれぞれの製法によってもこだわりの塩が作られています。色々と調べて使い分けてみるのも楽しいかもしれません。
「塩」とひとくちに言っても、多種多様な商品が出回っている昨今。
おいしさはもちろんですが、毎日口にするものだからこそ、安心・安全な塩を選びたいですね。
塩を控えすぎていませんか?
減塩で問題となるのは、ミネラル不足になるということです。ミネラルが不足すれば代謝が滞ります。大切なミネラル補給源の一つである塩をやみくもに減らしてはいけないのです。
今の時代であるからこそ、食品としての塩、すなわち自然塩を確保することを真剣に考えてほしいと願っています。
食塩の質の良否は、体質の良否と深くかかわりがあることが科学的に証明されてきました。良い塩を選ぶと言う事は、何より大事なんだと、この記事が皆さまの健康にお役に立つことを願っています。
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