マクロビオティックと薬膳の考え方は、お互いに「陰陽五行論」を取り入れていることもあり、大変良く似ています。混同される方もいらっしゃいます。

ただ、食材の考えも微妙に違ってくるので上手に摂り入れて行く事が大事です。

そして何よりも大事なことは、頭をガチガチにせず臨機応変に対応し身体と対話する事に心掛けることです。

それでは、マクロビオティックと薬膳についてお話しを始めます。

薬膳

薬膳では、漢方の考え方を食事に取り入れ、食材の特性を知り、体質を見極め、やはりマクロビティックと同じで、未病のうちに不調を改善することを目的に、自分にあった食事を取り入れることが目的になります。

普段の食材の中で自分に合ったものを選び、体質に合わせて組み合わせることになります。

マクロビオティックとの決定的な違い

『陰陽論』。

マクロビオティックで用いる『陰陽論』は、『主に食物の持つナトリウムとカリウムのバランスに着目して、食物を陰と陽に分けたもの』です。

もちろん、食物だけではなく自然界にあるものを全て陰陽に分け、考える思想であり中医学の陰陽論と同じです。さらに、この陰陽のバランスが崩れると体調が優れないといった考えもマクロビオティックと薬膳同じです。

しかし、薬膳で用いる『陰陽論』は中医学が主です。

マクロビオティックは『陰陽論』を用いた考えとは言え、基本的には桜沢如一が体系立てた理論です。中医学とは異なります。

今は予防医学が当たり前になっている時代なので、様々な食事法や運動法が知られるようになりましたが、元々生まれた医学や理論により方法は異なってきます。

繰り返しますが、、、

薬膳は「その人の体質や体調に合わせた食事」を食べる。

マクロビオティックは「陰陽のバランスが取れている食事」を食べる。

というところで大きな違いがあります。

薬膳は特別なものではなく、普段の食材の中で自分に合ったものを選び、体質に合わせて組み合わせることになります。マクロビオティックでも、自然療法と呼ばれるお手当てもあり、食材が薬のように効果をもたせる一時的な対処法があります。

自分にあった食事を見つけるために、いろいろ試せる「知識」を身につけておくといいかもしれません。

食材の取り扱い

「薬膳」は、食材を「五味・五性」に分けて捉えます。

五味…酸・苦・甘・辛・鹹

五性…寒性・涼性・平性・温性・熱性

「マクロビオティック」は、陰陽論をベースにしているので

陰性…身体を緩め冷やす食材

陽性…身体を引き締め温める食材

とは言え、、、、食事は基本「楽しいこと」というのが大事なので、「これはダメ、あれはダメ」っていう縛りが多いのはツラいです。

第一に「楽しい食」というのがあって、「その中でどんなことができるだろう」っていう優先順位で考えると、マクロビオティックと薬膳の違いを難しく考える必要はないと思います。

季節を感じながら自然体で献立を考えていくことが、そのまま美容と健康につながっていく、そういった無理せず楽しくやっていけるって感じが薬膳の魅力だと思います。

例えば紫外線が強い夏の時期、夏野菜にはビタミンCとかリコピンとかちゃんと抗酸化成分が豊富に含まれています。結局のところ、科学的に良いということと、薬膳で良しとされるところが、重なっています。

旬のもので美味しいということはやっぱりちゃんと体に必要なものなんだな、っていうのが頭だけでなく、お腹でもちゃんとわかるという感じがものすごく大切な感性だと思います。

 
 

繰り返しますが、マクロビオティックは特定の食事法や食品のみを強要するものではありません。
 

桜沢如一氏の「とらわれない」という思想のとおり、人の言っていることや本に振り回されるのではなく、自分が食べるものは自分の体と相談して取り入れてほしいと願っています。

 
 

陰陽バランスを意識した生命としてあるべき姿を求めるものがマクロビオティックの概念です。

本章では、マクロビオティックに関する基礎知識をまとめていきたいと思います。どうぞ、参考にしていただければと思います。

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