こんにちは。
栄養価やバランスを意識したお話や、そもそもマクロビの原点に関するお話しのなどについて紹介しました。
今回は、その学んだ知識を自分だけでなく、周りの人も巻き込んで楽しんでしまおうというお話をします。
食を楽しむ
「あー、また食べてしまった」
ダイエットを考えながら食事をすると、そんなことを思って食事をしていませんか?その食事の状況を思い浮かべてほしいです。
その時間、楽しいですか?
プラシーボ効果という言葉を聞いたことがありますか?
同じ薬を投与するということを二組のグループに伝え、一方には本物の薬を、他方にはただの粉を与えた時に、双方とも同じように効果が発揮されることがあります。ただの粉を飲んだ人たちは、薬だと信じていたので、マインドが身体に影響を与え、そうなったのです。
このような効果のことをプラシーボ効果と言います。食事をする時も、何を食べるかも大事ですが、その時、どう感じているかも重要になってきます。
馬鹿は風邪引かないとも言いますが、食事に関して全く無神経の人が健康でいるのも、何を食べても良いものを食べている、というプラシーボ効果を出しているのかもしれません。
食べるということ
食べるということは、よりよい生理的状態を創るための栄養分の確保と、おいしい味の要求や楽しいといった心理的満足感の獲得という両面を持つ点がユニークなところです。
“食”を楽しむということは、食欲や体調、食事内容、食卓の雰囲気など、食生活全般の良好さや生活の質(QOL)の向上につながります。
特に子どもたちが、楽しく食べる子どもに育っていくことは、心身の成長と人格の形成に大きな影響を及ぼします。できるだけ家族や仲間、友達同士など、みんなで一緒に楽しく食べる体験を積み重ねていくことが大切です。食卓は常に癒しの場、“食”を楽しむことができる場であってほしいものです。
食を楽しむために
健康と喜びをもたらし、他の生命や家族への感謝にもつながる「食」。
料理は五感を刺激し、創造性を育みます。子どもを台所から遠ざけず、親子で料理を楽しんでほしいと思っています。
そのためには、「食」の安全を確保する意味でも、食材選びの基本は「地産地消」、つまりマクロビオティックの身土不二(しんどふじ)、次に「旬」のものを食べることです。
そして、一物全体(いちぶつぜんたい)。「取り除いたほうが美味しい」とか「硬くて食べづらい」といった理由で食べないということではなく、食べ物の持つ能力を全て体内に取り入れる意識をもつことで健康を考えてみることも大切かと思います。
ただ食べるではなく、理由があるからこれを食べる! 食べたい! 食べさせたい! という、そんな姿勢で食と向き合っていけることは、ある意味理想的な食生活かと思います。
農林水産省の統計によると、食事を家族と一緒に食べることは、一人で食べるよりどのような良い点があると思うか、3つまで選んでもらったところ、「家族とのコミュニケーションを図ることができる」が最も多く81.1%、「楽しく食べることができる」が66.2%と特に多くなっていました。
食事をする目的は単に栄養をとることだけではありません。食事はその日の出来事を話し合ったりするコミュニケーションの場としても重要です。また、家族や仲間と一緒に食べると、食事のマナーや料理についての関心が高くなり、いろいろな栄養もとりやすく、何よりも、楽しくおいしく食べることができます。
お手軽に、おいしく食べる方法があります。その紹介をもって、本日のまとめにしたいと思います。
しっかり楽しく食べることができれば、脳が育ち、体が育ち、心も育ちます。食べることが大好きな人には、意欲的に物事に取り組める人が多いという調査結果があります。食文化を通して、色々なことを学ぶことができます。行事食で季節を感じたり、郷土料理を通して食文化の体験ができます。
ほんの小さいことから興味をもち親しむことが食を楽しむポイントです。
繰り返しますが、マクロビオティックは特定の食事法や食品のみを強要するものではありません。
桜沢如一氏の「とらわれない」という思想のとおり、人の言っていることや本に振り回されるのではなく、自分が食べるものは自分の体と相談して取り入れてほしいと願っています。
陰陽バランスを意識した生命としてあるべき姿を求めるものがマクロビオティックの概念です。
本章では、マクロビオティックに関する基礎知識をまとめていきたいと思います。どうぞ、参考にしていただければと思います。
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