前回に引き続き、食品添加物に関する内容をお話ししたいと思います。

食品添加物とは、前回記事の繰り返しとなりますが、食品を製造する際に加工や保存の目的で使われる調味料・保存料・着色料などの総称です。

食品添加物(しょくひんてんかぶつ、英語 food additives)は、食品製造の際に添加する物質のこと。広義には食品包装に使われる樹脂などを、間接食品添加物として扱う場合がある。 主な用途. 食品の製造や加工のために必要な製造用剤. (例)豆腐を固める凝固剤、小麦粉から麺を作る時のかんすい
食品添加物 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/食品添加物

「食品添加物を摂ると健康を害するのではないか」という根本的な疑問に対してですが、食品添加物の摂取に関して科学的根拠に基づいて検証はされていないのか?

答えは、検証されています。

不特定多数の人が食べ続けていても安全なように、厚生労働省の管轄にて科学的に確認しています。それでもやはり、何か身体に悪いイメージを持っている方もいらっしゃると思います。

なぜか。

一つの理由として考えられるのが、食品添加物の1つ1つは厳しい基準をクリアしています。しかし、複数の組み合わせによる相互作用の組み合わせではどうでしょうか。
この組み合わせについては充分な研究・安全性が確認中、もしくは未確認だというのが現状です。組み合わせがあまりにも多すぎて、「何と何を混ぜたら人体に影響を及ぼすのか」という研究が行き届かないという現実があります。

これが「食の安心」につながりづらく、ひいては、「食の安全」に対して、どう危険なのか分からないから不安を覚えているところです。

無添加なら安全なのか

では、その逆。「無添加」なら安全なのか、という話をします。
そもそも保存料が不要のものにまで「保存料無添加」という表示がある場合はもちろんあります。たとえば、お味噌。

お味噌の原材料をご存知ですか?

昔ながらのお味噌は、たいてい『大豆』と『米(麦)』と『食塩』この3つから作られることが多いです。食塩は防腐効果があり細菌類を死滅させたり、増殖を押さえる働きがあります。ですので元来お味噌そのものにはアルコール添加、ソルビン酸などの保存料添加は必要ないはずなのです。

なのに、あえて「保存料無添加」という表示をしてあるのはなぜか。

いわゆる優良誤認や必要以上に添加物の不安を煽るケースなど様々な見解をとることができますが、つまるところ、販売側の都合なのです。場合によっては、消費者は必要以上に高い買い物をさせられている可能性も考えられるわけです。

そういう観点では、「安全」という議論ではなく、「安心」側の話に軸が移りそうではありますが、いずれにせよ、必ずしも「無添加」という表示を盲信すればいいというわけではないことがお分かりいただけるかと思います。

次に、食品そのもののリスクは無いのか、というところです。

無添加であるということは、すなわち食品そのものが原材料になるわけですから、その食品自身にリスクがないのであれば、「無添加」=「安全」という話で完結しますよね。

実は、食品そのものに「基準値」となる基準数値が無いのです。フグや毒性の強いキノコは別として、一般に消費される食品には基準値がないのがほとんどです。つまり、「食の安全」をはかる基準値が存在しないわけですから、安全かどうかを判断することができないのです。

具体例として、ひじき。

ひじきには高濃度の無機ヒ素が含まれています。日本において、ひじきの無機ヒ素については農林水産省、および、厚生労働省でも評価を継続しています。

我々日本人は「安全」な食材としてひじきを食べます。しかし、諸外国のある国ではこの無機ヒ素含有を理由にひじきの食用を禁止するなどの措置をとっています。

この例から、「無添加」=「安全」という話には一筋縄ではいかないようです。

食事で最も重要なのは栄養バランス

ひじきに限らずですが、農林水産省・厚生労働省などの関係各省庁では特定のものだけを大量に食べることなく、様々な種類、産地、製法のものをバランス良く食べることを推奨しています。もちろん、食事をする場合に最も重要な栄養バランスを考えたうえでの話です。
食べるものの「基準値超過」を気にするあまり食べるものの多様性が減少するならば、そちらのほうが健康リスクが高まります。必要な栄養を摂取してこその健康な生活を営むことができるのですから。

この食品添加物に関する食の安全性は、話が長くなってしまいますね。
引き続き、次回以降も続けてお話ししていきたいと思います。

私たち一般消費者がイメージする「食の安全」は、実は、心理的な判断による「食の安心」だったということがわかりました。

本章では、食の安全に関する基礎知識をまとめていきたいと思います。どうぞ、参考にしていただければと思います。

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