こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。
玄米は栄養豊富で元気で健康な体を作るには最適、とされる情報や意見は書籍はもちろん、インターネット上での多く見られます。それらの情報がどこまで正しく、どこかに誤りがないか、何事にも裏表があるように正しい知識と情報を整理していきたいと思っています。
玄米について理解を深めていただこうという意味を込めて、本章を通して内容が重なることもあるかと思いますがお付き合いください。
玄米の栄養
玄米食をすすめる本やネットの記事をよく目にする昨今です。では、玄米の栄養は実際にどのくらいなのでしょうか。
先日、ある人から紹介をうけた一冊の本に、次の内容があったのでご紹介がてら引用しつつ話を進めてみたいと思います。
宮沢賢治と玄米
ご紹介いただいた本ですが。
『医師たちが認めた 玄米のエビデンス』 渡邊昌 (監修) 出版社: キラジェンヌ
という本です。こちらの本に、宮沢賢治さんの玄米の話がありました。
氏は日本を代表する詩人であり、童話作家です。宮沢賢治は、岩手県の花巻にある農学校の先生でした。退職後、独居自炊で農耕生活を始め、自らが農民となって農民の生活向上に貢献した人です。
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」で始まる、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」は、誰もが知る文学作品です。
そこには、『一日二玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ』と記されています。じつは、紹介していただいた玄米のエビデンスには、その食事でどれくらいの栄養が摂れていたのかを計算した結果が掲載されています。
一日二玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜
「一日に玄米4合?」
みなさん、想像つきますか?おおよその目安ですが、お茶碗に8~9杯分くらいをイメージしてください。食べ盛りの運動部所属の中高生男子に一日でこの量だと、物足りない量かもしれませんね(笑)
玄米の栄養素
別のブログにも同様にまとめてあるものがありましたので、引用して紹介しますね。
宮沢賢治の食事内容
玄米4合、少しの味噌(地域的におそらく米味噌)、少しの野菜(カブ、サツマイモ、タマネギなど入手できそうなもの、さらに漬け物)を計算すると、こんな感じになります。
これを、厚生労働省が発表している日本人の食事摂取基準と比較すると。
なんだか遜色ないと思いませんか?
出典:玄米四合で健康生活★「アメニモマケズ」の宮沢賢治は栄養不足ではなかった!
玄米の栄養素には、炭水化物以外にマンガン、ナイアシン、マグネシウム、銅、ビタミンB1、B2、リンが多く含まれます。また、食物繊維は白米の約9倍もの量が含まれています。
日本人の食物繊維の目標摂取量は1日あたり20~25gとされています。
実際の摂取量は平均で5~10g程度不足しているといわれますが、毎日の食事を白米から玄米に変えるだけでも、その不足分を十分に補える計算になります。
現代の栄養学では一日に必要なタンパク質の目安は体重1キロにつき1グラムと言われています。玄米四合から摂れるタンパク質は約40グラム。小柄な人であればなんとなくは満たせなくもないたんぱく質ですよね。
玄米ご飯の量はさておき、おかずが「味噌ト少シノ野菜」というのは、どうなんでしょうね。必須栄養素のほとんどが満たされることになりますが。
食べたぞーって気持ちが満たされない?(笑)
玄米が注目を浴びている訳は、栄養価の高さです。白米と玄米のカロリーを比較するとさほど違いがありません。玄米はヘルシーや健康維持のイメージがあるのは、白米と比較すると含まれている栄養の種類や量が豊富だからです。
本章では、玄米に関する基礎知識をまとめていますが、効果・効能をうたうものではありません。あくまで知識として参考にしていただければと思います。
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