こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。

今回の記事は、「6次産業化のデメリット」です。

6次産業とは、農業(1次産業)の高付加価値化を目指して、加工業(2次産業)、流通業(3次産業)まで取り込み、6次産業(=1+2+3)と称します。

たしかに、その通りになればかなり理にかなった産業だと思います。しかし、そんな簡単ではないのは想像に難くないと思います。

法人化

いきなりですが質問です。

なぜ、国が「6次産業化」を推進すると思いますか?

実りの田畑

国は、国民から税金を徴収することで成り立ちます。すなわち、「6次産業化」を推進する目的は税収を上げることにあります。

なぜ、「6次産業化」を推進すると税収が上がるか。

そのからくりが、法人化です。

法人はその法人としての税収が見込めます。法人は個人を雇用します。すると、個人がその所得に応じて所得税や住民税などの多くの税金を払います。

もし、農家が農家のままだとどうなりますか?農家はあくまで個人事業主です。個人事業主としての税収と、法人としての税収と、どちらの総額が、国の税収として上がると思いますか?
個人事業主としての経営体だった場合の農家個人の税金だけではなく、法人化することで、法人と個人との双方からの税収が、国としては見込めるわけです。

話がそれたので戻します。

もともとが農家である人たちが経営体として法人化するのは、諸手続きさえ踏めば農業法人を立ち上げることは比較的容易です。

問題は、そのあと、です。

農業だけをやっていればいいというわけにはいかず、農作物と商品の品質管理や、工場などでの製造員や直営店での販売員などを務めてくれる人材が必要になるのです。

事業計画

法人は、個人とちがってその事業計画がその先を大きく左右します。

ベルディアでもマーケティングに関する記事を多数掲載していますが、やはり、それなりに専門知識が必要です。

農業政策として何が問題かと言えば、農家は農業生産だけでは既にやっていけなくなっているということです。農業を維持するために否応なく農産物加工品を作っているところがあるのです。

6次産業化は簡単ではありません。2次産業・3次産業について勉強し、消費者のニーズを把握する必要があります。とはいえ、6次産業化が成功すれば1次産業のみでは得られなかった所得を獲得することは間違いありません。

そのためには、かなり詳細で綿密な事業計画がないと、その法人そのものは絵に描いた餅になる可能性が高くなるばかりです。

結果として、在庫と負債のみが残る、と言うことになる可能性は誰にも否定できないと思います。

 
 

なぜ6次産業化に法人がデメリットとなるのか、いくらかの参考になれば幸いです。

 
 

農作物を使ってスイーツやジュースなど、作ってみたいものをイメージしてみましょう。自分自身が心から熱意を注げる商品をイメージするのです。
そして、最初のうちは、すべてを自分でやろうと考えてはいけません。まずは、人の力も頼りながら、小さくスタートするのが基本です。

食育コンサルタントのベルディアでは、様々なセミナーを行っております。また定期講座もあります。個別指導・個別講座も可能です。お気軽にお問い合わせください

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