こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。
塩と健康は切っても切り離せない関係にあります。
塩がなくては、身体はあっというまにダウンしてしまいますし、かといって、塩分の摂りすぎも身体によくありません。健康のためには、塩との正しいお付き合いが大切なのです。
塩の成分は、ナトリウムなどのミネラル。日本で造られる食塩は、基本的に海水を濃縮して煮詰めたものですから、植物由来でも動物由来でもありません。
「塩」と塩化ナトリウム
「塩」とは、塩化ナトリウム(NaCl)を主成分とする調味料のことを言います。海水あるいは岩塩からの精製によって生産されます。海に囲まれた日本では、昔から、海水から塩をつくっていました。塩の販売については、かつては専売制でしたが、現在は自由化されています。このため、国産はもとより世界各地から輸入された様々な塩が流通しています。
法律(塩事業法)による定義では、「塩」とは、塩化ナトリウムの含有割合が40%以上の固形物をいいます。
「精製塩」と「天然塩」
現在販売されている塩の大半は化学的に精製が行われており「精製塩」という、人為的にかなり加工された塩であるということを。
この「精製塩」とは「天然塩」を塩水で洗い、微量ミネラルを取り除いた後に、溶解され真空蒸発缶という装置で結晶状にしたものです。
精製塩の99%以上が塩化ナトリウムで構成されており、原料は天然塩ですが、含まれている物質は「精製」という化学的製法により、天然塩とはまったくの別物になってしまったと言えるのです。
そのため、「精製塩」と「天然塩」とは雲泥の差があり、全く別の物質と思っていただいて間違いないほどの差があるのです。
天然塩
天日塩、平釜塩、岩塩、湖塩に分類されます。
再生塩
海外から輸入した天然塩を洗った後に、ニガリなどを添加した物。
精製塩
先ほどの説明通り、精製されて99%が塩化ナトリウムになってしまった塩。
ナトリウム摂取と高血圧
高血圧の原因は、塩分(特にナトリウム)の過剰摂取がその一つとされており、ほかにも、肥満、飲酒、その他の生活習慣要因、遺伝的体質など、様々な要因が考えられています。
ナトリウムの過剰摂取による高血圧により、心血管病、脳卒中、心筋梗塞あるいは慢性腎疾患となるリスクが増加すると考えられています。
このような高血圧に起因する病気を予防するためには、ナトリウムの摂取を抑制することが必要ではないかと言われています。
塩と健康の関係
以前はよく、「塩は高血圧の原因」といわれてきました。しかし近年では、塩の摂取と血圧の上昇はかならずしも結びついていないことが明らかになってきています。このことは専門的には「食塩感受性」「非感受性」という言葉で表現されます。
食塩(塩化ナトリウム=NaCl)を摂取すると、体内でナトリウムと塩素とに分かれて吸収されます。
ナトリウムの過剰摂取は、高血圧につながります。
つまり、食塩の過剰摂取に気を付ける必要はなく、ナトリウムの過剰摂取に気を付けなければならないのです。
以下、塩と健康についてまとめられた論文の一部を引用します。
出典:橋 本 壽 夫, 塩は高血圧に関係しているか?
世間で出回っている数多くの減塩商品にも注意してください。
塩の旨味を補うために、大量の化学調味料が使われているからです。 そして減塩のため保存性が悪くなるので、添加物も山ほど入ります。そのため、減塩により発ガン性などが上昇している場合もあるので、要注意です。
それと、高血圧=塩犯人説は否定されつつありますが、その本当のところは、2018年時点において科学的に証明はされていません。
「塩」とひとくちに言っても、多種多様な商品が出回っている昨今。
おいしさはもちろんですが、毎日口にするものだからこそ、安心・安全な塩を選びたいですね。
塩を控えすぎていませんか?
減塩で問題となるのは、ミネラル不足になるということです。ミネラルが不足すれば代謝が滞ります。大切なミネラル補給源の一つである塩をやみくもに減らしてはいけないのです。
今の時代であるからこそ、食品としての塩、すなわち自然塩を確保することを真剣に考えてほしいと願っています。
食塩の質の良否は、体質の良否と深くかかわりがあることが科学的に証明されてきました。良い塩を選ぶと言う事は、何より大事なんだと、この記事が皆さまの健康にお役に立つことを願っています。
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