「粗食」と聞くと、どうですか?
この飽食の時代に魅力的に感じたりすることはありませんか?
でも、粗食で「長生き」「健康」って可能なんでしょうか?
粗食の意味を考える
粗末な食事=粗食という意味ではありません。お坊さんの精進料理をイメージしていただくとわかりやすいでしょうか。献立の内容ですが、例えばご飯(玄米など)、味噌汁、煮物(炒め物)、魚、これに漬物といったようなものです。
如何にも精進料理、という雰囲気がありませんか?(笑)
英語だと、
plain food :ふつうの食事
rough food :素朴な食事
といったような表現をされることがあります。
粗食と季節の旬
日本では古来より、伝統食はその風土でその季節にできたものをいただくことでした。今風に表現すれば、「地産地消」ですね。
最近は食の欧米化も定着し、高カロリーの食事をとることも多い時代です。西洋文化が根付く以前の昔に比べれば、太るのが簡単な環境だといえます。そんな中、世界では和食の価値が注目を浴びています。
そして、先ほどのべた、「地産地消」です。野菜は旬のものをたっぷりとるように心がけます。生育に適した環境でしっかり成熟したものがいわゆる旬の野菜。ビタミンやミネラルなど、人の体にとって大切な栄養素の量が、他の時期に比べてぐんと増しているといわれます。
それらを食べるということは、栄養学的知見からも、科学的な裏打ちがあります。
つまり、「粗食」を一言で表すのなら、「地産地消」を心がけた季節の旬を味わう食事、という表現がしっくりきませんか?
粗食と健康を考える
インターネットで「粗食」を検索すると、関連するキーワードとして、次のようなものが出てきます。
- ダイエット
- 一汁一菜
- 献立
なぜでしょう。
粗食が植え付けたイメージ
もう一度、冒頭の質問です。
「粗食」と聞くと、どうですか?
玄米、発酵食品(みそとか納豆など)、汁物、漬物、おひたし、焼き魚。
そんな献立の食卓をイメージする方はけっして少なくないと思います。こちらの献立。なんだかとても身近に、そしてどこか懐かしさを感じませんか?
そうなんです。いわゆる、和食、なんです。
和食は「一汁三菜」が基本です。
- 汁物
- ご飯
- 肉や魚などの総菜一品
- 野菜の総菜一品
実は、これは本当に理想的な栄養バランスのとれた食事なんです。
他の記事でもまとめていますが、農林水産省の「食事バランスガイド」です。
「食事ガイドバランス」は、厚生労働省と農林水産省の各ページで確認することができます。あわせて参考にしていただければと思います。
これをもとに毎日の食事バランスをまかなえば、栄養的な側面では十分に足りることを説明してきました。
話を食事バランスから粗食に戻します。
粗食の食材は旬のものや野菜を使います。
お米は白米ではなく、玄米や雑穀米も取り入れることで、よりビタミン類を多く摂取できます。特に玄米にはビタミンB1やビタミンE、食物繊維などといった健康によいとされている栄養素が含まれています。
どうですか?
このような食事を毎食、毎日摂っていれば、やせられる(≒ダイエットできる)ような気持になりませんか?
つまり、これが粗食のイメージなのです。
粗食が体に良いとかダイエットできるといったインターネット上での記事に間違いはないと思うのですが、本当にそれで健康である、ということが証明されるのでしょうか?
本章では、粗食と健康についてをまとめておおくりしたいとおもいます。
ダイエットを目的とした粗食の話ではありません。
旬のものをおいしくいただくことは、とてもしあわせなことだと思います。春には春の旬のものを 夏には夏のものを、四季を食卓に取り入れて、本当の意味での粗食を楽しんでいただくための助けになれば幸いです。
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