年代別に必要な栄養とは、どのようなものをイメージされますか?
乳児期だと、母乳やミルクから摂取される栄養なのでカルシウムとかたんぱく質などかな・・・
幼児期だと、栄養というよりはまずは好き嫌いなくまんべんなく食べられる食習慣が優先か・・・
学童期だと、子供の成長にあわせた量と食事バランスかな・・
思春期だと、成長期の真っただ中なのでカルシウムが不足しないような心がけが必要か・・・
成人期だと、メタボは気になるし妊娠・出産・更年期などの節目での栄養バランスかな・・・
高齢期だと、咀嚼力は低下するし転倒や骨折も気になるところ・・・
日本人の栄養状態は、国民全体で見たときは、極めて良好な状態であることが厚生労働省の発表からも判断できます。上記に挙げた例などから、私たちの心身は年代や生活形態(ライフステージ)に合った食事のバランスが如何に大切かがよくわかりますね。
では、今回は年代別にバランスの良い食事とは、いったいどのような食事か、という観点でまとめたいと思います。
生命活動
生命活動として必要な基礎代謝。基礎代謝とは、「基礎代謝量」のことをいいます。厚生労働省のe-ヘルスネットによると、基礎代謝量とは「心身ともに安静な状態の時に生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量」と定義されています。
つまり、寝ているときも含めて、呼吸、心拍、体温などといったような生きるために必要最低限のエネルギーを私たちは消費しているのです。
基礎代謝 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/基礎代謝
必要なエネルギー:基礎代謝
基礎代謝量として何かしらのエネルギー源を補給する必要があるということはわかりました。そうすると、いつもの疑問です。
基礎代謝量はどのくらいの補給が必要なのか、ということです。それは、日本医師会のホームページを引用してみましょう。
体重を計測することでエネルギーの過不足を確認できるのであれば、なかなか単純明快でいいですね。体重のコントロールで基礎代謝に必要なエネルギーを補給できているかを確認できわけですから。
体重のコントロールは体脂肪のコントロール
体重のコントロールとなると、何やらダイエットを彷彿させるのは私だけではないと思いたいです。
確かによく考えると、消費エネルギーと同量のエネルギーを食事で摂取していれば、体重は変わりません。一方、消費量が摂取量よりも少なければ太り、消費量が摂取量よりも多ければやせる、というのは至極単純な理論です。
消費量 = 摂取量 は 結果:体重維持
消費量 < 摂取量 は 結果:太る
消費量 > 摂取量 は 結果:やせる
摂取量は自身の毎日の食事量でなんとなくの把握はできますが、エネルギー消費量となるとどうやって計測するのか、体重計のように目に見えるものじゃないので、わかりづらいです。
と思ったら、直接的に消費エネルギーを測ることはできませんが、間接的にがどの程度の消費エネルギーがあったかを測る方法がありました。
それは、「体脂肪率」です。
食事から得られる糖質は、体内で必要なエネルギーとして消費されなかった場合に脂肪として蓄えられます。これが肥満の元「体脂肪」になったりするわけです。
つまり、なにもから揚げやハンバーグや焼き肉ばかりを食べていたら肥満になるのではなく、ごはんや麺類などの炭水化物(≒糖質)を摂りすぎると、それはそれで「体脂肪」として蓄えられてしまうのです。
そしてその割合を示したものが「体脂肪率」です。これは、体重に占める脂肪の割合の事をさします。
最近では、体脂肪計で計ると、何%と体脂肪率が簡単にわかります。ただ、この方法だと、体脂肪計を別で購入しないといけない、となりかねません。そこで、肥満度を数値で表すもう一つの計算方法としてBMIというものがあります。
そうです。先の日本医師会のお話しにあった「BMI」です。
これだと簡単に計算できます。
つまり、食後の体重測定から計算されたBMIから、次の食前の体重測定で計算したBMIを差し引けば、どの程度の消費エネルギーがあったかの大まかなところを把握できます。
そして、日々のBMI。この計算からどの位の数値で肥満とされるのかが、気になるところですよね。
年齢 | 目標とするBMI |
18~49歳 | 18.5~24.9 |
50~69歳 | 20.0~24.9 |
70歳以上 | 21.5~24.9 |
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