こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。

お客さんにとっての最高の商品とは、あなたにとっての最高の商品ですか?

6次産業化

商品そのものの価値を判断するのはお客さんのみです。あなたにとっての最高の商品をお客さんにとっての最高の商品とするためには、必ずと言ってよいほど、マーケティング戦略が必要となります。

6次産業化とは、1次、2次、3次産業がそれぞれ有機的に連携し融合するという意味で、3者を掛け合わせて6次とする造語です。
平成22年の12月に「6次産業化法(6次産業化・地産地消法)」が成立したことにより、注目されるようになりました。

6次産業化を活性化するためには、商品を作って終りにしてはいけません。マーケティング調査から事業計画を検討するなど、アイデアを出し、それを試し、改善を繰り返し、【6次産業化はビジネス】ということを強く意識しなければいけません。

デメリットのまとめ

これまで、6回にわけて6次産業化デメリットをお伝えしてきました。

デメリット1:法人化。

デメリット2:衛生管理。

デメリット3:設備投資。

デメリット4:マーケティング戦略。

デメリット5:流通。

デメリット6:在庫。

 
なぜデメリットを細かくわけて説明してきたか。それは、【6次産業化はビジネス】ということを強く意識しなければいけない、というところに尽きます。

6次産業化は金のなる木でもなければ、打出の小槌でもありません。ビジネスにおいて本当にそんなものが存在するのでしょうか?

農業従事者であれば、「桃栗三年 柿八年」の意味するところの本質をご存知だと思います。

果樹を植えたら、食べられる実がなるまでに相応の歳月を待たねばならないことから、何事も成就するまでにそれ相応の年月がかかるということをあらわしています。

 

「6次産業化」という概念がデメリット

かなりインパクトの強い題目ですが、「6次産業化」という概念そのものがデメリットです。

例えばある農産物を加工して売るというのが、その地域や農産物にとって新規性があったとしても、最終的な顧客にとって新規性がなければ受け入れられません。

6次産業化という題目そのものは農家に価値がもたらされるという概念であって、一般消費者にとってほぼ無価値です。重要なのは、直接的に消費者とコンタクトがとれ価値を伝えることができるかどうかだと思います

つまり、デメリットの第4回目でお話しをした、「マーケティング戦略」に6次産業化のデメリットの本質が行きつきます。

個人・法人を問わず営利目的とした活動において、「マーケティング戦略」は戦略の現状分析と市場志向型戦略の策定、評価、選抜を行い、 経営目標と販促方針に寄与する全ての基本的且つ長期的な活動です。

その重要性は、「売上」が経営の基本・根本にあります。経営戦略とマーケティング戦略は重複部分も多く、明確に切り分けることはできにくいものです。マーケティング戦略は、顧客接点での比重が大きくなります。

マーケティング戦略とは、

  • 誰に
  • どんな価値を
  • どのように提供するか
  • という、「売る」という部分の根本の考え方が本当に重要です。

    それをもっとも得意とする産業は、1、2、3のうち、3次産業(サービス業)が得意とする分野です。1次産業はどちらかというと、売る側ではなく、生産する側です。

    その1次産業従事者が半年や1年の経営で、「6次産業化」を軌道に乗せられると思いますか?

     

    消費者に喜ばれる商品づくり

    あなたは農家です。

    あなたが生産した農産物商品を購入してくれる消費者がいます。あなたは農産品を通して、お客さんへ価値を届けているわけです。消費者に喜んでもらう商品を作って販売しているのです。

     
    そこに、加工という工程は必要なのでしょうか。

    そこに、広告という販促活動が必要なのでしょうか。

    そこに、戦略という販売・営業の戦術レベルの施策が必要なのでしょうか。

     
    消費者はあなたが作る加工品を求めていないかもしれません。違った付加サービスを求めているのかもしれません。

    消費者により価値の高いモノを届けるという視点で考えると、何も加工品を作る必要はありません。

    商品に満足しない消費者はリピート購入してくれることはありません。ましてやあなたやあなたの商品のファンになることもありません。

     
     
    「価値があるもの」

     
     
    どんなに良いモノを作っても、その「良さ」をお客様にお伝え出来ていなかったら、無意味とまでは言いませんが、商売としては成り立ちません。なぜなら、資本主義社会において「お金」がすべてであり「価値」なのです。

    その「価値」を生み出すのは「6次産業化」なのでしょうか。

    わたしが思うには、「6次産業化」は何千通りとある単なる手段のうちの一つであって、そこにこだわる必要はなく、本来の「価値」を生み出す1次産業にこそ、農家さんが持つべき「目的」、そしてそこから生まれる「価値」があるのではないか、そのように思っています。

     
     

    農作物を使ってスイーツやジュースなど、作ってみたいものをイメージしてみましょう。自分自身が心から熱意を注げる商品をイメージするのです。
    そして、最初のうちは、すべてを自分でやろうと考えてはいけません。まずは、人の力も頼りながら、小さくスタートするのが基本です。

    食育コンサルタントのベルディアでは、様々なセミナーを行っております。また定期講座もあります。個別指導・個別講座も可能です。お気軽にお問い合わせください

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