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チコリ

ヨーロッパ原産、キク科の多年草であるチコリは、和名で「キクニガナ」と呼ばれています。ヨーロッパでは生のままポピュラーな野菜として親しまれています。

菊苦菜(キクニガナ)や、アンディーブとも呼ばれ、葉はサラダなどで食べます。ハーブティーにするのは、チコリの根っこを炒ったもの。苦味と甘みがあり、同じキク科のダンデリオンと並んでノンカフェインコーヒー=チコリコーヒーとして飲まれています。

チコリという名の由来はギリシャ語で「畑の」という意味を持つ「キコリウム」。その名のとおり、欧米では19世紀初頭から栽培されるようになり、高級野菜として親しまれてきました。

白菜に似た白い新芽は、独特の苦味がありましたが、日光に当てずに育てることで改善。おいしく食べられるようになりました。また、若葉や花も料理の彩りとして添えられ、主にサラダとして親しまれています。

チコリの歴史

チコリーは約5000年前から古代エジプトで栽培化されており、魔力を持ったハーブと考えられていました。胃腸・肝臓の強化などの薬用目的以外に、体に塗りつけると高い評判を得る・欲しいものが手に入るなどの効果もあると考えられていたようです。また1世紀頃に古代ローマの博物学者プリニウスによって書かれたとされる「博物誌」にもレタスの仲間として記述されており、ヨーロッパでも古くから栽培が行われていたと考えられています。属名のCichoriumはギリシア語で畑をあわらすKichorionという言葉が由来とされ、こちらからも栽培の歴史の長さがうかがえます。

効能

利尿作用に優れています。尿酸や老廃物を排出してくれるので、デトックスに最適です。胃酸を減らし、肝臓を刺激し、脾臓・胆のう・腎臓の浄化もしてくれます。駆風作用があり、腸内ガスの排出を助けます。

 
 

ハーブ(Herb)の語源は、ラテン語で草を意味するHerba(ヘルバ)に由来しています。

Herbの定義については、「香草」や「お茶にできる植物」などとあまり定まっていません。
また、 ハーブティーにはさまざまな効果がありますが、日常生活の中で用いる分量くらいならほとんど危険もなく(妊娠中を除く)、安心して利用できます。これはハーブティーの大きな魅力のひとつでしょう。

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