こんにちは。食育コンサルタントのベルディアです。
本日の記事はマクロビオティックの概念についてまとめていきたいと思います。
なお、本記事で説明しているのはマクロビオティックの概念を説明しているものであって、マクロビオティックをお勧めしているわけではありません。
陰陽五行
何度かおつたえしてきましたが、マクロビオティックでは東洋医学の「陰陽五行」という考え方が基本になっています。この「陰陽」とは簡単にいうと、温める・冷やす、大きい・小さい、長い・短いなど、相対するものの調和によって世界が成り立っているという考え方です。
もう少し詳細のお話しです。
陰性とは遠心力・静かなもの・冷たいもの・水分の多いものなどを指します。
陽性とは求心力・動きのあるもの・熱いもの・水分の少ないものなどを指します。
マクロビオティックではこの陰性と陽性のバランスがとれた状態(中庸)を大切としています。
つまり、本日のお題である「陰陽調和」とは、バランスのとれた状態=中庸についての話です。
中庸
繰り返しますが、陰陽のバランスがとれている真ん中を中庸と言います。
私たちのまわりにはすべて2つの相反する関係があります。それぞれ、どちらがいいとはいえず、一方があるからもう一方がある、両方ないと成り立たない、互いに必要とする関係です。その相反するふたつを「陰・陽」と分類しているのが、「陰陽思想」です。
ですからマクロビオティックでは、健康を維持するためには「陰陽のバランス」が大切であるという概念を確立しました。
なお、この「中庸」は何も常に真ん中にある状態を意味するものではありません。
柳が風にまかせて揺らぐように、「陰陽バランス」がとれている「中庸」はどちらか一方に極端になったり、一つの状況に固定されたりせず、しなやかに動いている状態です。
自然の摂理、宇宙の秩序に調和していくということです。
このような話をすると、「宗教的」とか、「哲学的」などという声があがってきます。ある意味においては、マクロビオティックとは概念、哲学、あるいは思想というような側面が非常に大きな意味をもたらすかもしれません。
マクロビオティックを知ることで食から人生観につなげられるのであれば、それはそれとして人生における知見になることは間違いないと思います。
なお、「中庸」はあくまで陰陽思想におけるバランスを伝える概念であり、栄養学的知見から栄養バランスが正常に取られた状態であることを指すものではありません。
ですので、「中庸」を保った食生活を実践されたからといって栄養バランスが整っているのではないことを認識したうえで、食事の「おいしさ」と「楽しさ」を学び感じてほしいと思います。
「体にいいものが食べたい」「食生活を改善したい」と思った時には、マクロビオティックの心得を参考にしてみるといいかもしれません。
ただ、実践したところで効果がなかったといって、マクロビオティックが何かを偽装した、ということではありません。あくまで、ご自身の体には合わないやり方だった、もしくは、やり方の何かが間違っていた、という可能性が考えられます。
あまり難しく考えず、まずは、『基本』を大事に実践してみてはいかがでしょうか。
繰り返しますが、マクロビオティックは特定の食事法や食品のみを強要するものではありません。
桜沢如一氏の「とらわれない」という思想のとおり、人の言っていることや本に振り回されるのではなく、自分が食べるものは自分の体と相談して取り入れてほしいと願っています。
陰陽バランスを意識した生命としてあるべき姿を求めるものがマクロビオティックの概念です。
本章では、マクロビオティックに関する基礎知識をまとめていきたいと思います。どうぞ、参考にしていただければと思います。
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