人の心を動かす「魅力的なストーリー」が「価値」を生み出します。今回で6回目です。
おさらいです。
1回目:「価値」とは
あなたにとっての「価値」とは
企業・個人が提供するサービスや商品のうち、その価値が伝わらない商品は消費者にとっては価値のない商品です。あなたにとっての「価値」とはなんでしょうか。
2回目:プロトタイピング
ビジョンのプロトタイピング
ビジョンとは自分たちが思い描く未来の姿です。目指すべきビジョンの見える化、すなわち、プロトタイピングから、そのサービスや商品がもつ「価値」を生み出しましょう。
3回目:ゴール設定
ビジョンのゴール設定
ゴールとはビジョンの終点、「価値」を創造するためのサービスや商品です。そのビジョンを可視化するための目標数値はいくつですか?
4回目:定義
言葉の意味を定義する
言葉にはたくさんの意味があります。価値を創造するために描いた未来のビジョンは、すれ違いを認められません。言葉に明確な意味を定義してやりましょう。
5回目:マイルストーン
流れ(フロー)を創るためのマイルストーン
あなたは「価値」を伝えるストーリーの仕組みづくりをしています。その「経過点」となるマイルストーンを設定しビジョンのストーリーを組み立てますか?
今回は、リソースを整理する、です。整理、と聞くと何やら棚卸しや役割分担のようなものをイメージするかもしれません。大まかには合っていますが、それだけでは不十分です。
大切なのは、定義、です。
リソース
リソースは、直訳すると資源という意味です。コンピューターの世界では、利用できるハードウエアやソフトウエアを指します。では、ビジネス用語としてのリソースという言葉の意味は?
業務を行う際の資源全般を指しています。
パソコン、プロジェクトに対する人員、スキル、開発費などの資源に対しての意味となります。ヒト、モノ、カネ、情報、と呼ばれる経営資源に近いものがありますね。[free_buttun_txt]
まずは棚卸し
何はともあれ、とにかく棚卸しが重要です。
何がどれだけあってどこまで使えるのか、が必要です。マーケティング活動では、自社が保有する技術とお客様のニーズが合致しているかどうか、現状分析を行います。その後に企画案をまとめていきます。その企画案に対して、実現の可能性を検証します。
それが、棚卸しです。
そして、自社のリソースの棚卸しにより、強みと弱みを分析します。
リソースの分析
SWOT分析という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
SWOT分析 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/SWOT分析
SWOT分析とは、Strength(強み)Weakness(弱み)Opportunity(機会)Threat(脅威)の4つの視点から自社の分析ないし戦略を立案するツールです。
Strength(強み)とWeakness(弱み)は内部要因に分類され、自社の人的リソース、資本、情報などが分析対象となります。
一方、Opportunity(機会)とThreat(脅威)は外部要因。経済状況、規制、技術革新など、自社の力ではコントロールできない要因が分析対象です。内部要因と外部要因2つの軸でSWOT分析は進められます。
ここで気をつけなければならいことがあります。
それぞれの強み弱みが事業戦略上どの程度の重みを持っているのか、どこと比較しての強み弱みであるのかという認識が抽象的になっていないか、という点です。
この分析時に抽象的な表現をできるだけ数値化したもので表現することで、より正確なビジョンを描くことができます。
VRIO分析
VRIO分析とは、アメリカの経営学教授であるジェイ・B・バーニー(Jay B. Barney)氏が1991年に発表した経営資源に基づく戦略論です。
VRIOとは Value(経済価値)、Rareness(希少性) 、Imitability(模倣可能性)、Organization(組織)の頭文字で、経営資源を分析する際の4つの要素を示しています。
VRIO分析を使って、「経済価値 -> 希少性 -> 模倣可能性 -> 組織」の順に分析を行います。自社の経営資源が保有しているプラスの部分を認識し、また不足している資源を把握し改善を図ります。
このVRIO分析は非常に重要であるため、次回に引き続き説明したいと思います。
ビジョンのストーリーを組み立てる
言葉の意味を定義した後は、その言葉でストーリーを組み立てます。これが、ビジョンになります。
心に響く、役立つ言葉は様々な共鳴を呼びます。それが価値となります。
使命・存在意義(ミッション)、信念・価値観(バリュー)、行動指針・行動規範(ウェイ)、目指す姿・目標(ビジョン)。
「価値」を伝える魅力あるストーリーをつくるには、一つ一つの言葉に上記のような要素を含んだ意味を持たせなければなりません。
新しいライフスタイルの魅力を伝えるストーリー
今、自分たちが開発している商品など、世に出すサービスの新規性が高ければ、既存の常識の中で暮らす人々に対して新しいライフスタイルの魅力を伝える必要があります。インターネットやスマートフォンなどは、まさにその代表的なサービスといえるのではないでしょうか。
その魅力を伝えるのがストーリーなのです。
ストーリー性のあるアプローチが現代を生きる私たちのその先のビジョンをプロトタイプしてくれるわけです。このように、ビジョンを構築しビジョンを目指す上で様々な製品が開発され、市場の中でサービスが作られていくことで新しいライフスタイルが確立されていくのです。
本章ではこの新しい企業と消費者を結びつけるサービスの考え方、構築方法について紹介してまいります。どうぞ、参考にしていただければと思います。
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