「玄米は【完全食】と言われるほど栄養豊富で、強くて若々しい体を作るに良い食べ物である。」と、いう内容を聞いたことはありませんか?

とりわけ、「玄米がガンに効く」という話は、ガンを患った方なら誰でも一度は耳にしていると思います。

玄米について理解を深めていただこうという意味を込めて、本章を通して内容が重なることもあるかと思いますがお付き合いください。

完全食とは何か

そもそも論として、【完全食】と何でしょうか。
Wikipediaによりますと、、、、

完全食(かんぜんしょく)とは、健康を維持するために必要な栄養をすべて含んだ食品、あるいは食事である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/完全食
完全食 – Wikipedia

 

様々なネットや本の情報を集約すると、

完全食(完全栄養食)とは、わたしたちが生きるために必要な栄養素の必要量を十分に含んでいる食品のことです。ただし、1日に必要な栄養素量は、年齢や性別、運動量などによって個人差がありますが。。。
身近なスーパーやコンビニなどで購入可能な完全食として有名な食材といえば「卵」と「バナナ」。

というところに行きつきそうです。なるほど。

栄養素をバランス良く補う

栄養素をバランス良く補うことの重要性は、別の記事でもまとめています。

第1回 食事バランスって?

第2回 五大栄養素と食事バランス

第3回 六つの基礎食品群と食事バランス

第4回 栄養学の入門。食事バランスって?

第5回 年代別に必要な栄養って?

第6回 炭水化物。食事バランスって?

第7回 脂質。食事バランスって?

第8回 たんぱく質。食事バランスって?

第9回 ビタミン。食事バランスって?

第10回 ミネラル。食事バランスって?

第11回 食物繊維。食事バランスって?

第12回 水。食事バランスって?

第13回 本当に豊かな食生活とは?

 
健康の基本は、不足している栄養素をまず補う。そして、その不足を解消したうえで、全ての栄養素をバランスよく補う。これが「王道」です。

玄米は「完全食」か?

さて、玄米。これは「完全食」かどうか。ネットでは完全食である内容がよく紹介されています。しかし、それはあくまで白米と比べた場合、と言うことを忘れていけません。

玄米食だけでは(※もちろん白米も)、圧倒的に補えない栄養素があります。

それは、たんぱく質です。三大栄養素の一つ、たんぱく質は筋肉や内臓、皮膚、髪を作るのに欠かせません。

玄米100g中に含まれるたんぱく質は、およそ6g程度です。

第8回 たんぱく質。食事バランスって?でもお話ししたとおり、一般成人にとって、1日に体重1kgあたり1gのたんぱく質を目安にするよう、厚生労働省が定めている「日本人の食事摂取基準(2015年版)」にあります。

ってことは、玄米を一日におよそ600gを食べないといけませんね。約3~4合くらいでしょうか。

 

・・・

 

はて。玄米4合。。。どこかで聞いたことがありますね。

雨ニモマケズ
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ

おー! ということは、玄米600gでいけるじゃないですか!

と思ったあなた。

毎日、玄米を朝から晩まで三食の合計600gですよ。お茶碗8杯分のご飯の量をイメージしてください。毎日ですよ。毎日。

すでに玄米食の方にとってはなんてことないでしょう。しかし、今現在が白米食の方には、少しばかりのハードルがあることを知っておく必要があるかもしれません。

たんぱく質不足の弊害

たんぱく質は、糖質や脂質と並ぶ、必須栄養素の1つです。たんぱく質は、アミノ酸に分解されます。アミノ酸から、カラダの組織として内臓、肌、毛髪、血液などに変わっていきます。

 

セロトニンが不足

うつの原因のひとつとして、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの不足が指摘されています。たんぱく質が分解されると、トリプトファンというアミノ酸に変化します。そのトリプトファンが、セロトニンを作りだします。

つまり、たんぱく質の不足はうつ病になる可能性が含まれるのです。

 

貧血になる

先に述べたとおり、たんぱく質から血液などに変わっていきます。つまり、たんぱく質の不足は貧血になりやすくなります。というのも、たんぱく質は、赤血球中の「ヘモグロビン」を構成する栄養素のひとつだからです。

 

疲れやすい

最近、疲れやすいと感じているなら、たんぱく質不足を考えて、ご自身の食生活を見直してみるきっかけとしてみてはいかがでしょうか。

たんぱく質を分解してアミノ酸がつくられます。そのアミノ酸が筋肉になります。そのため、たんぱく質が不足すると、筋肉が弱くなり、また内臓も衰えていきます。

つまり、たんぱく質が不足すると、筋肉がつかず、内臓が衰え、最終的には代謝の低下にもつながります。そうなると、身体が疲れを感じやすくなってしまうのです。

 
何事にも因果関係はある、ということがよくわかりいただけるのではないでしょうか。

 
たんぱく質は肉、魚、卵、乳製品に多く含まれています。

玄米食を中心とする食生活を営む人の多くが、マクロビオティックを取り入れいる方が多いのではないでしょうか。

マクロビオティックでは動物性たんぱく質を取るのは極力避ける傾向にあります。豆製品や種子類だけで充分なたんぱく質を補うのは難しいと、様々な情報、ネットやもちろん本やテレビなどでも注意喚起されています。

身体に必要なたんぱく質を補う為には、やはり適度に肉、魚、卵、乳製品を取ることが大切であると、ベルディアではお伝えしております。

玄米が注目を浴びている訳は、栄養価の高さです。白米と玄米のカロリーを比較するとさほど違いがありません。玄米はヘルシーや健康維持のイメージがあるのは、白米と比較すると含まれている栄養の種類や量が豊富だからです。

本章では、玄米に関する基礎知識をまとめていますが、効果・効能をうたうものではありません。あくまで知識として参考にしていただければと思います。

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